ドゥカティのL型エンジンを搭載したスーパースポーツ、DB8。ドゥカティのSSに比べると、よりメリハリの利いた機械的なフォルムが魅力的です。
BIMOTAのLツインスーパースポーツ
丸型ライトを縦に2つ並べた特徴的なフロントフェイスや、赤く塗装された頑丈そうなトラスフレームとスイングアーム。DB8の車体に使われている各部品も、一流メーカー品で揃えて高いクオリティを実現しています。
まずサスペンションはオーリンズの43φ倒立フロントフォーク、リアもオーリンズのモノショックで統一しています。どちらもプリロードやダンピングの調整が可能ですから、ライディングスタイルや走行シーンに合わせて特性を変える事が出来ます。ブレーキはフロントに320mmのダブルディスクとBrembo製モノブロックキャリパーの組み合わせです。サーキットでの高速走行時にも耐えるラジアルマウントにて装着されています。リアも勿論Bremboの2ピストンキャリパーとなっています。ホイールはOZのアルミキャストホイール。タイヤはピレリのスポーツラジアルを前後それぞれ120/70-17、190/55-17で使用します。
エンジンはドゥカティ製1198cc水冷L型2気筒。ボアストロークは106mm×67.9mm、圧縮比は11.5:1となっています。デスモドロミック等、ドゥカティ独自の技術を盛り込まれたハイスペックエンジンです。最大出力は162馬力/9500回転、最大トルクは13kg-m/7700回転と、四気筒のBB3よりやや落ちますがそれでもほとんどのライダーには十分過ぎます。燃料を供給するインジェクション周りはBIMOTAの設計です。フレームはニッケルクロムモリブデン鋼にアルミサイドプレートを組み合わせています。
こちらは上位グレードのDB8 ORONERO。普通上位グレードというと足回りの再調整がメインになりますが、DB8の場合エンジン出力等基本性能も向上しています。最大出力は168馬力/9750回転、トルクは12.7kg-m/8000回転となり、どちらかというとピークパワー重視に調整されています。ボアストロークは変わりませんが、12.7:1と更に高圧縮化することで更に出力を引き上げています。フレームも前半分のトラスフレームがカーボン製になっているのが特徴です。その結果、車両重量は3kg軽い174kgとなり、加速性能を高めています。ホイールベース等車体のサイズに変化は有りません。100万円以上アップするスペシャル仕様ですが、DB8ファンなら是非乗ってみたいモデルです。