ホンダの150ccスクーター、PCX150。125ccのPCXが非力に感じる方にはわずかな排気量アップでも有り難いです。バイパス等、125cc以下走行禁止の道路も走行できて、行動範囲が広がります。
PCX150 2014-
PCXシリーズには、125ccのPCXと、150ccのこのPCX150が設定されています。PCX150の方が排気量が大きいのでパワーに優れ、高速道路も走行可能です。ボディーは125ccと共通のサイズですから、もう少しパワーアップしたい方におすすめなオールマイティバイクといえます。2014年にフルモデルチェンジが行われ、燃料タンクが8Lに拡大されました。またより走行性能が増したことで、ツーリングもこなすバイクとして人気を得るようになりました。
以前の150ccクラスのバイクはスペイシーなどの車種も人気がありましたが、ビッグスクーターブームの到来により見る機会が減りました。しかし、最近はビッグスクーターブームも落ち着き、それなりに走り、取り回しにも優れる150ccクラスのスクーターが注目されています。最初はライバル車種も少ない、ややニッチなジャンルでしたが、最近はスズキのバーグマン200やヤマハのマジェスティSなど、同クラスのコンパクトスクーターが増加する傾向に有ります。
PCX150のエンジンは152cc4ストローク水冷単気筒です。圧縮比は10.6:1、ボアストロークは58×57.9mmとなっています。ピークパワーは14馬力/8500回転、最大トルクは1.4kgf-m/5000回転とPCXよりもわずかに上昇しています。排気量的には高速道路も走行可能ですが、このスペックですと100km/hで安定して走行というのは難しい為、日常的に利用するにはあまりおすすめしません。
トランスミッションは自動変速のVマチックで、クラッチ操作を簡略化しています。車重131kgと大きめな見た目に比例して、しっかりとした重量が有る印象です。フレームは一般的なアンダーボーンフレームとなっています。シートは760mmと低く、女性にも使い易い高さです。エンジン性能に気持余裕が有る為、タンデム走行もそれなりにこなしてくれます。任意保険は125ccのPCXに比べると高くなりますが、ある程度の年齢の方ならそこまで負担にはなりません。新車価格36万円とPCXから3万円アップほどで買えるのもポイントになっています。