トライアンフのスポーツネイキッドのフラッグシップのスピードトリプル。見た目も硬派でネイキッドファンから厚い支持を受ける大人気モデルです。
電子制御が追加された新型ネイキッドバイク
まずはベースモデルのSPEED TRIPLE Sから。ベースモデルと言えど高い運動性は健在で、ほとんどのライダーに十分満足して頂けます。サスペンションはフロントに43φの倒立フォーク、リアはリンク式のモノショック仕様でどちらもダンピングの調整機能付きです。ブレーキは320mmのデュアルブレーキディスクにBremboの4ピストンキャリパーをラジアルマウントで装着しています。リアは255mmのシングルディスクに2ピストンキャリパーの組み合わせです。片持ちスイングアーム形状を取っている為、チェーンやブレーキは車体左側に集約されています。
スタイリングはいかにもネイキッドらしい外装を排したスタイルになっています。中でも純正でバーエンドミラーを採用しているのは珍しい仕様です。マフラーもこのモデルでは2本出しのセンターアップマフラーとなっています。シート高825mmは大型バイクとしては決して高くありませんが、ネイキッドバイクと考えると人によっては高く感じられるかもしれません。
エンジンは1050ccの水冷並列3気筒。圧縮比は12.25:1、ボアストロークは79mm×71.4mmです。新型のエンジンではシリンダーヘッドやクランクシャフトを始め、104点の改修が行われています。その結果、エンジン出力は5馬力向上し、140馬力/9500回転となっています。最大トルクも上昇し、よりスポーツバイクとしての完成度を高めました。またモデルチェンジに伴い、スロットルがライド・バイ・ワイヤ化され、ロード、レイン、スポーツ、トラック、オリジナルの5種類のライディングモードが追加された他、より正確にパワーを路面に伝えるトラクションコントロールも内蔵されました。スリッパークラッチも搭載しており、従来減速時にシフトミスしてリアホイールが暴れた様なシチュエーションでも、適度に駆動力を逃がして事故を防いでくれます。
こちらは上位グレードのSPEED TRIPLE R。外見上の大きな違いはアンダーカウルの追加や、シュラウドのRマーク、カーボンフェンダー等になります。サスペンションはフロントがオーリンズのNIX30、リアもオーリンズのTTX36に交換されています。Bremboのキャリパーも制動力を向上しており、スポーツ走行に重点を置かれる方にはRモデルがおすすめです。エンジン出力や車体のサイズ感と言った部分は基本的に共通です。