ヤマハよりミドルクラスのツアラーバイク、XJ6 Diversionです。ネイキッドのXJ6に、防風性の高いカウルを装備してツアラーとしての性能を高めています。
XJ6 Diversion 2009-
まずはハーフカウル仕様のDiversionから。ネイキッドのXJ6に比べるとスクリーン等が追加されている分、特にフロント周りが大きく見えます。実際の走行時にも前方からの風をかなりカットして疲労を防いでくれる機能品です。サスペンションは41φの正立フォークと、リアにはモノクロスサスペンションを使用しています。ホイールは17インチのキャストホイール、タイヤサイズはフロント120/70-17、リアに160/60-17と基本的にXJ6と同じサイズとなっています。
メーターはアナログ式のタコメーターと、デジタルのスピードメーターの組み合わせです。メーターの数字や針を白にすることで、夜間の視認性を高めています。またLEDバックライトで光源も十分な仕組みです。
XJ6 Diversionに搭載されているエンジンはXJ6同様、600ccの並列4気筒。ボアストロークは65.5×44.5mm、ピークパワーは78馬力/10000回転とこれもXJ6と同じ数字ですね。カムプロフィールを調整し、低回転域でのレスポンスの良さを重視しています。211kgと重量そのものはXJ6からほとんど変わっていません。シート高も785mmと低めの設計です。リアシートは乗車しやすく、グラブバーも完備されていますから、走行中の安心感も十分です。ハンドルが調整式の為、自分の扱い易いポジションへ直すことが出来るのが特徴です。
XJ6 Diversion F 2009-
こちらはフルカウル仕様のDiversion F。アンダーカウルまで一体となったフルカウル化されたことで、ハーフカウルのDiversionよりも迫力が増しました。また上半分のカウル形状も修正され、フロントフェイスの雰囲気を変えています。やはりフルカウルの方が見た目はスポーティでかっこ良くなります。その分やや重量増加して215kgとなりました。タンク容量は兄弟全て17Lで差が有りません。勿論カウル類の差で空気抵抗は異なりますが、極端な航続距離の違いというのは無い様です。
価格的にはDiversionとほとんど変わりなく、スタイリングに対する好みで選んで頂く形となります。Diversionの方がエンジン周りのメンテナンス性は良さそうですが、迫力に勝るDiversion Fも捨てがたいですね。