ヤマハのMT-07のバリエーションモデルが、このMT-07 Moto Cageです。どちらかというと金属質で渋い配色のMT-07に対して、蛍光イエローが見た目に鮮やかなストリートモデルになります。
MT-07 Moto Cage 2015-
Moto Cageではホイールの配色に加え、シャーシ保護目的のガード、ラジエーターガード、ハンドガードといったパーツが追加されました。見た目にも派手なイエローが多用されており、非常に鮮やかなバイクです。
エンジンは689cc水冷直列2気筒です。74.8馬力/9000回転とMT-07と全く同一のスペックをしています。Moto Cageでは2気筒エンジンに270度クランクを組み合わせることで不等間隔爆発は発生させています。この不等間隔爆発は、クロスプレーン・コンセプトで開発されたエンジンの特徴で、特にMT-07シリーズはライディング中のゴツイの鼓動感と、粘りの有るトラクションが魅力です。シリンダーには、磨耗に強いメッキを直接施したダイレクトメッキシリンダーを使用することで放熱性にも優れています。
Moto Cageは車体サイズ等、MT-07と共通しており、基本的な乗車感は同一になっています。MT-07で追求したマスの集中化の効いた俊敏さはMoto Cageにもそのまま活かされています。MT-07をよりスポーティな雰囲気の外装に整えたものが、Moto Cageと考えて間違い有りません。
フロントには41φの倒立フォーク、リアはモノクロス式のリアサスペンション。ブレーキはフロント282mm、リア245mmのディスクを使用しています。ホイールは17インチのアルミホイール、タイヤには120/70-17、180/55-17のラジアルタイヤを装備します。
MT-07 Moto Cageはシート高805mmとスパルタンな見た目の割にシートが低くフレンドリーな設計です。幅もスリムで、日本人でも足が付きやすいのが嬉しいですね。重量はMT-07から追加パーツを付けた為、わずかに重たくなっています。
ハンドガードとライト上部のヘッドライトマスクはMoto Cageの追加アイテムです。シンプルな印象だったMT-07に比べると、よりスポーティかつカジュアルなデザインになっていますね。一応MT-07用のスモークスクリーン等も用意されていますが、下手にいじるとこの雰囲気も壊してしまいそうです。
ホイールはイエローの非常に目立つ部分ですが、他にもアンダーガード等に特別パーツが使用されています。車体横に走る二又のガードは転倒時にシャーシを守る為に取り付けられているそうです。これは通常のMT-07には付属しないパーツになります。
リアシートはMotoCage仕様の特別な物に変更されました。SFチックで見た目も素敵なシートです。全体のデザインでもMT-07に比べると更にスタイリッシュな見た目で、ストリートで乗り回すには周りの注目度も高そうですね。