VRの波がバイク業界に来るのはまだ当分先だろうなぁ、と思っていましたが、HTC Viveを使用したユニークなライディングシミュレーターが公開されました。KTM FREERIDE350を使用してエンデューロレースが体験できるというオフ車乗りには非常に興味深い内容です。
29日より3日間国際展示場にて展示
これを開発した有限会社プロトタイプさんにより、現在「GodSpeed FreeRide+」は国際展示場内の第2回先端コンテンツ技術展に展示されています。このプロトタイプさんのHP自体も非常にユニークな内容が満載になっていて、隅から隅まで楽しめる内容です。
GodSpeed FreeRide+はトップ画像の通り、ヘルメットにVR端末を装着して遊ぶわけですが、その際実車のKTM FREERIDE350に跨ってプレイします。このKTM FREERIDE350は350ccとオフロード車としては排気量も大きく、上り勾配でもぐんぐん駆け上がっていくトルク感を堪能することが出来ます。それに加えて車重は100kgを切っており、公道も走れるオフロード車としてはとにかく軽量なマシンです。勿論実際のオフロードを走らせても楽しい、一級品の性能なわけですが、今回それをVR体験に使用する贅沢な仕様となっています。
GodSpeed FreeRide+では、ライダーのアクセル、ブレーキ、クラッチ等の操作がプレイ画面にダイレクトに伝わることで臨場感を高める仕組みです。しかも走る場所は切り立った渓谷を抜けていくエンデューロレース形式で、日本にいたのでは中々出来ない経験が出来そうですね。実際ソロツーリングで林道を走っているとそれなりに危険も伴いますので、チーム編成で中々走行できない、専用の装備を揃える余裕が無い、都市部に住んでいてそもそも林道までの距離が長すぎる等、諸々の事情が有る方には、こういう楽しみ方も将来的には有りかなと思います。勿論これを通じて実際のKTMのバイクを買ってしまうということも有りです。オフロードバイクは根強い人気が有りますし、オフロードにアタックするだけでなく、キャンプ等アウトドアに幅広く使うことが出来ます。
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SS版の動画も公開されていました。送風機等を使い、ライディング中の走行風を再現したりととても手が混んでいます。SSの場合、サーキット走行の深いバンク角等の再現をしようと思うと非常に大掛かりになる為、まだ直線加速の段階ですが、実車の質感に加え、誰でも気軽に300kmオーバーを体感できる面白い試みですね。