D-Trackerシリーズは最近やや苦戦している印象ですが、2016年に150ccがマイナーチェンジしました。今までよりも更にスタイリッシュにまとまったモタードバイクで、カワサキお得意のライムグリーンも似合います。
ライトは良い意味で険の無いスタイリッシュなライトデザインに変更されましたね。個人的にD-Trackerシリーズの中でも抜群に印象の良い顔立ちです。またこのモデルではハンドルガードも装備されており、ハンドル周りの良いアクセントになっています。フェンダーの先端もちょっとだけ緑にしてくる辺り、中々にお洒落です。フロントフォークは倒立フォークを採用し、前からの見た目はとても好印象です。シート高は840mmとD-Tracker Xと125の丁度間くらいの高さをしています。
マフラーガードやサイレンサーのデザインにも手を加えられ、過激なストリートモデルの代表格であるモタードバイクに上品さをプラスしてる感じです。ブレーキ周りはウェーブディスクを採用し、見た目にも豪華さが出ています。しかしこの煎餅の様なリアのブレーキディスクは一体…。17インチのスポークホイールにオンロードタイヤでモタードらしさを演出しています。フロント100/80-17、リア120/70-17とD-TrackerXより少し細いタイヤを装着しています。
メーターは他のD-Trackerシリーズに使われているコンパクトな液晶メーターではなく、アナログメーターを採用しています。青色の針等色使いは良いですが、ややプラスチック感が…。120まで刻まれていますが、12馬力で120kmはギリギリなところです。燃料タンクが6.9Lということで、燃料系を付けてくれたのは親切ですね。
搭載するエンジンは144cc空冷単気筒の4ストロークエンジンです。ボアストローク58×54.4mmとややショートストロークよりの設計をしています。エンジン出力は12馬力/8000回転とD-Tracker125に比べると排気量分はしっかりアップしている印象です。トランスミッションはこちらも5速MT仕様。5速ということで、高回転までしっかり回して運用していく形になると思います。12馬力はタイヤのグリップを大きく超える様な数字ではないですし、全開で走る楽しさを日常的に体感できそうです。車重は良く抑えられていて、120kgと軽くまとめられています。
国内導入は…現状まだ見えてきていない状況です。キャブレター仕様ということで、ちょっとどうなるかはわかりませんね。基本的には東南アジアが主戦場ですから、日本国内に来るにはまだ時間が掛かりそうです。値段はタイでは約25万円くらいとなっています。実は現地価格がD-Tracker125より安く、もし日本で発売となれば30万円弱を期待したいところですが、どうでしょう。