先日同じくNikonのP900をご紹介しましたが、今回はよりお求めやすい価格のP610のお話です。こちらも一眼レフ並みのサイズで光学60倍ズームというコンデジの中でも望遠に特化したモデルになります。
巨体が作る超望遠モード
起動前でも十分大きいのはP900と同じですね。早速先端を伸ばしてみると、こちらもP900程では有りませんが、かなり伸びていかにも遠くが見えそうです。液晶はバリアングル液晶を採用しており、あらゆるポーズからでもバッチリ撮影が可能です。三脚を立てる際の確認も容易な為、有り難い装備ですね。P610の望遠モードを使いこなすには三脚は必要なので、バリアングル液晶は活躍してくれそうです。本体の重量は565gとコンデジの中でもかなりの重量級メカとなっています。エントリークラスのカメラの中ではトップクラスに重いのでは?グリップも大きく、本体の重さに負けない様、ホールド感は高めに設計されています。しかし手で支えるにはちょっと大きく重いので、しっかり脇を締めないと最大望遠時には苦しいです。
価格は約4万円とこの望遠機能を考えると割と安い価格設定です。先日ご紹介した90倍ズームのP900が6万円と2万円増しですから、極端な望遠性能が必要無い方にはこちらの方がコストパフォーマンスが高そうですね。
早速望遠モードを試してみましょう。今回は広い場所として河川敷を選んでみました。最初は対岸の林を撮影するつもりでしたが、望遠モードの最大スペックを使いきれないので断念しました。中央に見えるマンションに向かって徐々に拡大していこうと思います。
大分マンションに近づいてきました。肉眼では全く気がつきませんでしたが、マンションの隣に中日新聞のビルが見えます。今度はそちらへ向かってみましょう。
最大望遠時ここまで拡大できました。ちょっとブレたのはしっかりとした三脚を使わなかったからです…。こいつの最大性能を使い切るには三脚必須なのでご注意下さい。
見比べやすい様にもう一度1枚目の画像です。ここから上の画像まで寄ることが出来ます。エントリークラスとはいえアマチュアには十分過ぎる拡大率です。というかこれをフルに使い切るシチュエーションがあまり無い。
またこの望遠能力の特性上、普段は撮影することが困難な野生動物の画像が非常に簡単に撮影することが出来ます。上の様な鳥類に接近して写真を撮影することは4倍くらいの一般的なコンデジのズーム機能では不可能なため、P610はかなり個性的というか代えのきかないモデルと言えるでしょう。鳥以外にも猫等を撮影したい方にはかなり向いています。20mくらいのからのズームなら手振れもほとんど気になりません。フォーカスを合わせる能力はかなり高いです。ただどうしても重たい機材ですから、カメラバッグは用意した方が良いですね。