600cc~

大型免許取立てがホンダのCBR600RRを半日レンタルしてみた

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折角大型免許を持っているので、たまには大排気量車に乗ってみようということで、今回レンタル819さんよりホンダのCBR600RRをお借りしました。

これがCBR600RRだ!

今回の車両は国内仕様になりますので、馬力は78馬力です。逆車フルパワーで130馬力近くあることを考えると、フルスペックより大幅にパワーダウンしている計算です。600ccで騒音規制や排ガス規制もパスしようとするとこうなってしまう様です。それでも15000回転まで良く回る様になっています。

ちなみにCBR600RRは現行モデルで生産終了の噂が流れています。ホンダに限らず、ミドルクラスSSは今後強化される排ガス規制に合わせ、刷新か廃盤が進みそうです。今のモデルが気に入っている方は急いでどうぞ。

流石の鬼ポジション

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CBRはSSの中でも乗りやすい部類にカテゴリーされますが、それでもSSに慣れない人にはきつい前傾姿勢を求められます。ステップの位置も高く、更に後ろに移動しています。タンクを抱き込む形になるので、滑らない様にタンクパッドかウェアで調整してあげると安心です。がっつりブレーキが効くため、ふらつかない様に対策しておいた方が良いですね。

ただし足付き性は非常に良好です。SSというとシート高が高いことは当たり前ですが、CBR600RRはノーマルでも踵までべったりの足付きの良さです。ずっと小さいYZF-R15より良いとかどういうことなの。

下からトルクモリモリのエンジン

リッターSSに比べると回して稼ぐタイプのミドルクラスSSですが、一般公道で扱う分には十分過ぎる加速力です。上り坂で追い越しをかけるのも楽々ですね。一般道ではどうしてもパワーバンドを外れた回転数を使わざるを得ませんが、アクセルに合わせて強烈に加速します。回転数の上昇で急激にパワーが変化する感じの特性ではなく、回していっても扱い辛さはあまり有りません。

5000回転くらいは流石ホンダと言いたくなる、スムーズで静かなエンジンサウンドですが、レッドゾーン付近まで到達すると非常に乾いた心地良いサウンドに変わり、ライダーの興奮を誘います。ちなみにここを多用すると白いCB1300が集まってくる模様です。

前輪の設置感が頼もしい

180kgの重量ですが、予想以上にパタパタ倒れてくれます。停車時は流石に重量を感じますが、走り出すと軽く感じる面白いバイクです。低速コーナーでも安定感が高く、コーナーリング中の不安感は有りません。ただアクセルのONOFFにちょっと過敏な印象は受けました。また前輪の設置感を良くフィードバックする様になっているため、とにかく安心してライディングに集中できます。自慢の倒立式ビッグピストン・フロントフォークが効いているのでしょうね。低速コーナーでも高速コーナーでも普段乗っているバイクより扱い易く速いです。

空力性能が良過ぎる

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現行のCBR600RRはMotoGPマシンのRC213Vを比較対象にするほど空力に拘ったモデルですが、乗っているライダーはびっくりするくらい無風です。普段乗っているYZF-R15はフルカウルなのに膝や肩にびしばし風が当たるので、所詮ライダーが剥き出しのバイクはこんなものと思っていました。空気抵抗による負担が信じられないほど小さいです。国道1号線の様な80kmで流れる道路を走行していても全然風が当たらないため、スピード感覚がおかしくなってきます。同じフルカウルでも空力を重視して作るとこうも違うのかと目から鱗が落ちました。スクリーンがやや短く見えますが、そもそもタンクにべた付ける形になるのでこれで十分です。

ちなみに排熱の都合上、下半身は強烈に暖まります。冬場は都合が良いですが、真夏の時期は辛いですね。

小排気量のバイクとのクオリティの違いに愕然としている

正直急いで大型買わなくてもいいかなぁ、という気持ちでいたので、物は試しぐらいの感覚だったのですが、流石ホンダが本気で作り込んだだけ有ってクオリティの高さは折り紙付きでした。これに比べると250ccクラスは回しても全然加速力がついてこないんですよね…

性能的には公道を走るだけでは完全にオーバースペックなマシンです。しかし乗っている時の官能性の高さは流石の一言でした。個人的にこの4気筒エンジンはかなり好印象です。もっとガンガン回してあげたかったのですが、今回は走る道路がそれを許してくれませんでした。また乗り慣れないと腰へのダメージが甚大…

おまけ

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今回お借りしたレンタル819岡崎店さんでは、リアシートにGoPro取り付け用のベースを貼り付けられていました。適当な隙間が有るので、ベースマウント以外にも色々設置できそうですね。後方から自分を撮影できるので、GoProを持っている方は是非持参しましょう。

レンタル819ってどうなの?

今回CBR600RRのレンタル料金は13600円+ガソリン代でした。8時間のレンタルで15000円くらいなので、任意保険込み+バイク本体の定価を考えれば決して高いとは言えません。一回の金額にインパクトは有りますが、事故時の怪我や修理代のフォローも含まれています。今回の様に大型で値段の張るバイクにはオプションの保険も設定されており、追加の数千円で修理金額を上限10万円に留めることが可能です。免許取得後間もない頃はオプション料金も払った方が安心ですね。

もし価格を低く抑えたい方は、レンタル819の年間会員、マイガレ倶楽部に入会する手が有ります。月額7000円から10000円ほどで年間10回から24回までバイクをレンタル可能です(一回は24時間枠)
月に1,2回しかバイクに乗れない…という多忙な方は維持費のかからないレンタル会員の方が安く上がると思います。特に大型ユーザーの場合はお得感が強いです。毎年最新モデルが借りられるのも大きいですね。

また、バイクはどうしても事故や立ちゴケが付き物ですから、借りる際にもしもの弁償額についてしっかりと説明が有りました。事故のダメージはケースバイケースですが、自走不能でレッカーが必要なケースになると、お店側への損失補償としてかなりの金額が発生しそうです。とにかくレンタル819ではこけると多大な負債を抱え込むと覚悟して借りた方が良いでしょう。特に車両価格の高い大型バイクを借りるのは結構なリスクを背負うので気を使います。どうしても乗ってみたいけど近所にディーラーが無い場合に関しては有りだと思います。

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