SONYのHDR-AS100Vのレビューです。既に販売からかなり時間が経過しており、2016年現在、中古価格もこなれてきています。手頃な一台を求めて安い中国製カメラを購入するなら、今でも魅力の有る一台です。
目次
やはり効果の有る電子式手振れ補正
既に後継機の出ているAS100Vですが、GoPro等手振れ補正の搭載されていないカメラが溢れているウェアラブルカメラ市場においてまだまだ強みが有ります。
これはセローのバーハンドルに装着した時に撮影した物です。走行している道路もやや荒れている上に、単気筒オフロード車のハンドルに固定する様な過酷な環境下においては、その振動を完全に消すことは出来ませんが、低速走行時にはそれなりに効果を体感することができます。
XAVC Sフォーマットという切り札
AS100Vは約50Mbpsで記録できるXAVC Sに対応しています。この辺り、流石にSONYは上手いというか、高画質要素を盛り込むのが得意ですね。他のアクションカメラ勢がMP4を主戦場にしている中で、一つ上の選択肢を用意しています。
ちなみに本機の説明書きにもメモリーカードもClass10以上のMicroSDを推奨されています。試しにClass4のメモリーカードを挿してみたらエラーを返されたので、用意するメモリーカードには一応ご注意ください。
約2時間のバッテリー容量は十分とはいえない…
フル充電時より約2時間という触れ込みですが、実際使ってみてメーターの減り具合を観察した感想としては、やはり予備バッテリーが無いと終日のツーリングには安心できないかな、という印象です。構造上バッテリー自体にはアクセスしやすく、交換も容易に行える為この辺りは及第点かな、と思います。終日の撮影を予定している際は、予備のバッテリーの購入をおすすめします。
画角の切替は手振れ補正のON/OFFとセットになっている
AS100Vより、広角170度に対応したのですが、広角モードでは手振れ補正がOFFになる様に設定されています。最初、この部分の設定項目が無いので探していたのですが、手振れ補正の解除と連動して画角が変わる様になっています。
上の写真はバイクで路肩に停めた時に撮影したものですが、停止状態からの撮影でもイマイチフォーカスが決まりません。縮小してしまうとわかりづらいですが、原寸のファイルではかなりの部分がぼやけています。1,350万画素相当という触れ込みですが、やはり普通のデジカメの様にはいかないようです。
別売りグリップのAKA-LU1が意外に使いやすかった
今回、別売のAKA-LU1グリップを使用する機会が有り、これが意外に使いやすかったです。AS100Vはコンパクトな筐体の分、映像をモニタリングする液晶部分が存在しません。そのため、現地でカメラの角度の調整には、ライブビューリモコンやスマホ等との連携が必須なのですが、これにカメラを収めることで、通常のビデオカメラの様に映像をモニタリングできます。操作ボタンは4つのみというシンプルな装置なので、これはこれで使いやすいアイテムです。
価格が安ければ今でも有り
これの後継機である、HDR-AS200Vも購入しましたが、普通に使う分には価格差分の差を感じなかったというのが正直なところです。AS100VでもGPS機能は付いていますし、手振れ補正の効果も、このモデルで十分体感できます。ただし新型の価格もこなれており、2万円以上で購入するのはためらう物が有ります。
新しいエントリーモデルのHDR-AS50ではタイムラプスモードで4Kに対応しました。AS200V相当の手振れ補正等、上位モデルの特徴を受け継いでいるため、もしAS100Vと同価格でお悩みならAS50は相当おすすめです。