YBR250はヤマハが中国やブラジルといった途上国向けに製造した250ccネイキッドバイクで、国内にもYSPが中国重慶建設ヤマハで生産された車両を取り扱っていました。
YBR250 2005-
見た目はネイキッドバイクらしいクラシック感の有る丸目ヘッドライトが印象的です。リアシート周りのデザインもいかにもネイキッドらしい雰囲気を残しています。
ダブルクレードルフレーム、アナログの2連メーターというのもネイキッドらしさを感じさせます。このクラスのネイキッドはMT-25などのストリートファイタースタイルが今では主流ですから、オールドルックなバイクを好む方にはYBR250は嬉しい一台です。
サスペンションはテレスコピック式正立フォークとモノクロスリアサスペンションが使用されています。
ブレーキはフロントに282mmのディスクブレーキ、リアはドラムブレーキになっています。ホイールは前後17インチのキャスホイールで、タイヤは100/80-17、130/70-17と250ccクラスとしては標準的なサイズです。
全長2025mm×全幅745mm×全高1065mm、シート高は805mmです。車両重量は154kg有り、この辺りも250ccネイキッドとしてはベーシックな作りとなっています。
エンジンは249cc4ストローク空冷単気筒。ボアストロークは74mm×58mm、圧縮比は9.8:1です。最大出力は21馬力/8000回転、最大トルクは2.1kg・m/6500回転となっています。YBR250のエンジンはセローでも定評のある空冷エンジンを採用しており、ロードスポーツとして高圧縮化することで、セローに比べると若干高回転・高出力な仕様になっています。アジア向けバイクを輸入する形ですが、キャブレターではなくFI仕様になっているため、始動性も高く、手間がかかりません。トランスミッションは5速MTとなっています。250ccネイキッドも大抵水冷エンジンを採用する中、クラシカルな空冷エンジンを積んでいることは一つの特徴です。
燃料タンクは19.2L有り、250ccクラスとしては結構大型のタンクを使用しています。実燃費でも30km/Lは余裕で超えるセロー系エンジンということも有り、航続性は高めです。
価格は新車で40万とかなり手頃に設定されました。国内工場で生産しているセロー250などに比べると数段安く、エントリークラスとしてお財布にも優しい値段になっています。免許を取得して最初のバイクとしても無理の無い水準です。ネイキッドバイクとしてはとてもベーシックな作りとなっているので、ネイキッドバイクファンには喜ばれる一台となっています。