クラウドファンディング

ハンドルバーに付ける小型ナビ、Beeline MotoがKickstarterにてクラウドファンディングスタート

beline moto

バイクには小型タブレット型ナビやスマホを付けるパターンが一般的ですが、Beeline Motoはより小型でよりシンプルなナビとして開発されました。ハンドルバーに固定する小型タイプで見た目もお洒落なナビです。

自転車版の次はバイク版として登場した小型ナビ

まずBeelineは2015年に自転車用ナビとしてKickstarterにキャンペーンを立ち上げています。今回はそのモーターサイクル版として新規にキャンペーンを立ち上げた形です。

通常、カーナビは広域地図を表示してそこに自身を表示する物ですが、Beeline motoでは進行方向の矢印のみを大きく表示し、ライダーが直感的に進行方向を把握しやすくしています。確かに走行中に広域地図を確認するのは、特にバイクでは危ないことも多いため、これくらい絞り込んでくれた方が使いやすそうですね。
もちろん次の曲がり角やそこまでの距離なども平行して表示されます。

表示形式は常にゴール方向を指し続けるコンパスモードと、ルートに沿って矢印が切り替わるルートモードの2種類が用意されています。ナビゲーションとしてはルートモードが使いやすいですが、ざっくり方向だけ把握しつつきままに走るならコンパスモードも悪く有りません。

内部には速度計やジャイロセンサーが内蔵されており、ルート表示の他には速度表示や時刻表示、またGPSを応用した走行ルートの記録などが行えます。
地図の更新は不要とのことですが、規制の関係で中国での使用は難しいそうです。

筐体は直径51mm、厚さ21mmの円形状で重さは60gとアクションカメラと同程度の重さです。

固定のためのマウントは複数種用意され、例えばエラスティックゴムを使用したマウントやRAMマウントなどが存在し、ハンドルバー以外にはサイドミラーなど、パイプ形状の所ならある程度場所を選ばず設置することができます。
本体の固定もひねりこむタイプで接続は容易です。

操作は4ボタンとiOS9.2以降のiPhone、あるいはAndroid7.0以降のAndroid端末をBluetoothで接続して操作します。
専用アプリも開発され、ルートの設定の保存や他の人のシェアしたルートを読み込めるSNS的な機能も持っているのが特徴です。そういう意味では利用者が増えるほど楽しくなると言えるかも知れません。

表示方法をシンプルにまとめたことで省電力性は高く、フル充電から最大30時間の駆動時間を確保しました。スマホをナビに使うよりもバッテリーの心配が少なく、ツーリングの相棒としては使いやすいですね。
IP67相当の防水・防塵性能も持っており、雨天やオフロードの使用でも壊れないタフなギアに仕上がっています。

大々的な広告キャンペーンが功を奏して調達額は3000万円台へ

Beeline MotoはKickstarterのProject We Loveに選ばれており、kickstarter内における集客力は十分、加えてGoogleのadwords広告を中心に外部からの集客も行っています。

クラウドファンディングの場合、リワードの製造費用が調達資金に含まれているため、あまり大規模な広告キャンペーンを打ちにくいのですが、Beeline Motoはその点上手く行っており、支援者数も1700人弱と大人数を獲得しています。500万円弱の目標額に対し、既に2800万円の資金調達に成功している所です。

7月下旬までのキャンペーン期間を設定しているため、恐らく4000万円くらいまでは伸びるのではないでしょうか。
前回の自転車版では2000万円ほどだったことを考えると、確実に調達金額の記録を更新しています。