こんにちは、MOSです。
今日はバイク用の耳栓のお話です。ツーリング中の風切り音で耳が…という人の為に記事をまとめました。バイク以外にオープンカーやトライクみたいな開放的な乗り物で使用しても良いですね。
目次
高速道路が辛い…
一般道を走行するときはそれほどでも無いのですが、バイクで高速道路を走るときは風を切る轟音がかなり激しいです。
前回東京まで高速道路でひとっ飛びしたときは4時間以上運転していましたが、はっきり言ってヘルメット内はかなりの騒音でした。インカムからの音楽もマスクされてしまうし、正直高速道路メインのツーリングなら音楽を聴かずに耳栓していた方が快適では、と感じたほどです。特に新東名は最高速度の高い区間が有り、余計に風切り音が激しいですね。
走行中の騒音は疲れの原因!
走行時間の長いツーリングでは、周りの騒音は疲れに直結します。ツーリング後に耳がキーンとなっていたら、結構お疲れな証拠と言えます。
気密性に優れるフルフェイスヘルメットを使うなど対策も出来ますが、やはり抜本的な対策は耳をふさぐのが簡単で早いでしょう。
海外でも「バイクに乗ってうるさければ耳栓をすれば良いんだよ、HAHAHA」みたいな雰囲気なので、今回は新たに耳栓を調達することにしました。
国内で買える耳栓はこんな感じ
モータースポーツ用の耳栓は多数有りますが、バイク用を意識しているのはこんな製品達です。
NoNoise NN004
まずオランダはNoNoise製の耳栓です。3段のキノコ型で、これは見た目以上に耳への密着度が高いです。
ロードノイズを遮音しつつ、インカムの音声などは適度に通すフィルター構造になっているため、ライダーが使うにはうってつけといった感じです。パッケージにもでかでかとバイクの写真が。
耳栓本体は洗える上、専用ケースに入れておけば無くすことは有りません。
ライダー用の耳栓としては超定番モデルです。
コミネ AK-344
次に日本からはコミネがオートバイ用の耳栓を出しています。
こちらもNoNoise同様、フィルターを内蔵することで耳障りな音だけをカットする構造です。価格もNoNoiseより若干安く、何といってもコミネの製品で安心感があります。
ただクリアーな3段キノコ型は汗と経年劣化で黄ばむのでは、というのがちょっと心配ですね。
海外ではどんな耳栓が使われてるの?
海外のライダーの間でも前述のNoNoise製耳栓が一定の評価をされており、定番品として扱われています。後はもう一つ上のグレードとしてPinlock社の耳栓もおすすめされていますね。Pinlockの名前はヘルメットのシールドなどで耳にしたことが有る人は多いのではないでしょうか?
後、HEAROSの耳栓も評価が高いです。これは100均でも見るウレタンのカラフルな耳栓ですね。非常に古典的なフォルムです。
しかもこれ、1300円で28個も耳栓が入ってくるため、気兼ねなく使い倒すことが出来ます。マジで全部使い切ることは出来ないのでは? こういう極標準的な耳栓が、案外ヘルメットの下でも嵩張らなかったりするので侮れません。
EtymoticのER20XSにしました
最後に私はEtymotic Researchの耳栓、ER20XSをチョイスしました。海外ではランキングの3番目くらいに乗ってくる、『そこそこ人気』くらいのモデルです。装着により約20dbを低減するとされています。
実はEtymotic自体はER20XSのバリエーションとしてちゃんとモータースポーツ用を用意しているのですが、国内で正規販売されていなかった…。なので、これは普通のER20XSです。
根元がプラスチックの筐体ですが、耳栓そのものが小型に設計されており、ヘルメットの下に付けても邪魔にならないサイズになっています。付けると丁度根元が耳に全部収まる形です。
フランジの反対側には耳栓を引く抜く為のタブが付いています。これはヘルメットの中で引っかかりそうだったので実際の使用では外しました。本体に引っ掛けているだけなので無加工で外せる様になっています。
Etymotic自体は元々遮音性の高いイヤホンメーカーとして国内でも定評が有りますし、私自身も過去使った結果、非常に信頼性の置ける製品を作っているので、今回これを選ぶことにしました。モータースポーツ以外にもライブ用の耳栓など多数揃えています。
ヘルメットを1グレード上げるくらいには効果有り
今回、試験に使ったのはOGKのFF-RⅢです。高速道路を中心に6時間ほど走り静粛性を試してみました。良コスパモデルとして知られていますが、SHOEIやAraiに比べると高速巡航時の騒音はかなり大きく、価格差以上の作りの差が出てしまいます。
そこにER20XSを使うと、Z-7と同じくらいには静かになるのが確認されました。つまりヘルメットの質を1ランク上げたくらいの静粛性になる感じです。
走行中の風切り音は大幅に低下していました。また足元のエンジン音も、1200ccが250ccになったくらい大きく減少したのが印象的です。エンジン音があまり聞こえなくなるのは残念ですが、外車は純正でも結構大きいので、バランスは良いかも知れません。
Z-7とは実売価格で1万円以上差が有るため、2000円の耳栓で同等の静粛性を手に入れられるなら、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
ただしヘルメットそのものの空力性能はそのままです。100km/hで横を向いたりすると空気抵抗は以前FF-RⅢの方が大きく、頭を持っていかれそうになります。あくまで静粛性がアップしただけ、ということに注意しないといけません。
遮音フィルターの効果も高く、クラクションやサイレンなど聞こえた方が良い音はそこまで遮音しない感じです。下道に移行しても特に不自由は無いので、ツーリングのお供として、今後も重宝しそうです。