CBR150Rと共に、ネイキッド版のCB150Rもマイナーチェンジしています。StreetFireの名前の似合う斬新な赤色のシュラウドが特徴的な一台です。
CB150R 2016-
スタイリングはCBシリーズの中でも比較的攻めており、150ccクラスというエントリークラスっぽさをあまり感じない良いデザインです。CB250F等にも通じるいわゆる近代的なCB系の顔つきで、単眼ヘッドライトはLED化されています。メーターはフルデジタルメーターを採用し、速度計やタコメーターのデザインもシャープなデザインにまとめています。またカスタム用のアクセサリーも豊富で、タンクパッドやシングルシートカウル、リムステッカーと一渡り揃っています。
スポーティな見た目ですが、バンク角は60度に設定され、過度なバンクによる事故を防いでいます。また盗難防止に自動のキーシャッターを備えているので、購入後も安心ですね。
サスペンションはフロントの正立フォークとリアのプロリンク式モノショックの組み合わせです。ブレーキは前後ディスクブレーキ仕様。ホイールは17インチの新型キャストホイールで、タイヤは100/80-17、130/70-17のオンロードタイヤを履いています。
エンジンは149cc水冷4ストローク単気筒。圧縮比は11.3:1、ボアストロークは57.3mm×57.8mmとほぼスクエアに設計されています。ピストンは新設計のモリブデンコーティングされた軽量ピストンが使用されます。またバルブを駆動するロッカーアームにローラーを組み込んでフリクションを低減しているのが特徴です。燃料供給はホンダのPGM-FIを使用し、始動はキック/セルの併用式になっています。最大出力は16.9馬力/9000回転、最大トルク1.40kg-m/7000回転と150ccとしては十分な数値です。最高時速は125km/hで、日本においても動力性能は問題ありません。トランスミッションは6速MTになっています。
フレームはスチールのトラスフレームとアルミのエンジンハンガーを併用しています。タンク容量は12Lと普段使いしやすい余裕の有るサイズです。シート高は797mmで、ネイキッドバイクとして低めにオフセットされています。またリアシートのタンデムバーの形状が先代よりも少しスポーティなデザインに修正されました。車両重量は乾燥重量136kg有り、小排気量らしく程よい重量です。気になる値段ですが、新興国がメインターゲットということで、価格は20万円後半程に抑えられています。