スズキのジクサーの発表以降、150ccに関して検索されてくる方が多いので、実際に150ccバイクに乗っている身として、簡単にこのクラスの特徴を書かせていただきます。
150ccのここが良い
150ccは小排気量車の中でもマイナーなクラスですが、大きなメリットはこの3つです。
- 値段が安い
250ccや200ccと比較すると新車価格でもそれなりに安いです。ヤマハの場合で言えば、250ccのYZF-R25と150ccのYZF-R15なら10万円以上安く買えます。また単気筒エンジンを採用している場合、燃費も非常に良くなる傾向に有ります。オイルの使用量も少なく、固定費が安く上がる等、購入から維持の安さがポイントです。ただ中古車込みということになると、250ccは特に安い個体が市場に流れてますので、あくまで新車限定のお話です。 - 高速道路や有料道路にも乗れる
コスパ最強と言われる125ccで壁が有るのが高速道路でして、たまの遠出で帰りが億劫になった時などに楽することが出来ます。また、地方の〇〇スカイラインの様な有料道路を125ccは通れない場合が有りますが、150ccなら問題なく通れます。マスツーリングで自分だけ乗れないというさびしい思いをする必要は有りません。 - 車体が軽い
フルカウルの車体としてはYZF-R15は134kgと相当軽いです。YZF-R25比で30kg軽く、125ccのYZF-R125とほぼ同じになるので、やはり取り回しは楽な傾向が有ります。R15に関して言えば、足つきも良いので立ちゴケする心配は皆無ですし、支えるのも楽ですね。おまけとしてYZF-R125よりほんのちょっと馬力が上です。
150ccのここが残念
次は逆にデメリットのお話です。150ccは125ccと250ccの良いところを集めているだけに若干中途半端な部分も出てきます。まず125ccと違い、任意保険をこれ単体で入らないといけません。ファミリーバイク特約が使えない分、負担増ということになります。特に保険料の高い若い世代程負担が高く、多少パワーダウンしても125ccの方がお得という場合が有ります。一方、250ccに比べると明らかに馬力が低下するのもマイナスポイントです。高速道路における非力さは深刻で、ロングツーリングに運用するにはエンジンパワーの低さが難点になります。
この辺りをどう捉えるかは各個人の好みですが、保険の都合上、セカンドバイクにしづらく、これ1台で済ませようと思うと意外にパワーが無い、という感じで敢えて選ぶ理由が少ないかもしれません。このクラスの特徴を一言でいうと、125ccに多少移動範囲の広さを加えた感じでしょうか。150ccは走る場所を選ばない上に適度な経済性を持っているので、好きなだけ使い倒すという意味で最高の素材です。もし好みに合う車種が有るならば、購入しても大きく後悔することは無いと思います。