こちらでの報告が遅れましたが、最近のR15の振動がかなり酷い物になっていたので、思い切って評判の良いRS4GPを投入してみました。前回の交換から2000kmくらいとサイクルが短いですが、早めのケアが大切かなと。1Lタンクなのでマメに交換してもそこまで懐が痛まないのはありがたいです。
高回転を多用するシビアなエンジン用オイル
前回の記事でもちょっと触れましたが、RS4GPはヤマハがMotoGPから得たデータをフィードバックし、高回転・高負荷の状態でも油膜を切らす事無くエンジン内部を守ることを目的に作られたレーシングスペックオイルです。ここまで書くとおわかりかと思いますが、元々YZF-R1やR6等、非常に高い回転数を利用するSS向けのオイルになります。どう頑張っても1万回転そこそこしか使わないYZF-R15のエンジンには少しもったいない気もしますが、オイルの性能が高過ぎて壊れることは無いので良しとしましょう。
早速オイルを抜くよ!
早速オイルを抜いていくわけですが、通常のドレンボルト部分からの抜き取りではなく、ポンプで吸い上げます。
このオイルチェンジャーはamazonで3000円くらいで買ったものですが、安くてもきっちりオイルを吸ってくれます。ドレンボルトへアクセスしやすいバイクではあまり意味は無いですが、車はボンネットを開けるだけで交換できるので大きく手間を削減できます。
今回抜いたオイルですが、まだ本来の琥珀色が少し残っていました。走行距離が2000kmなのでオイルはまだまだ使える状態です。後1000kmくらいいけそうな感じで、廃棄には少し勿体無い気持ちになりました。しかしエンジンの振動が既に大きくなっていたので今回はこれで廃棄します。
古いオイルの抜き取り後に入れたRS4GPはかなり赤みの強いオイルでした。通常オイルは琥珀色をしているのが一般的なのですが、イチゴシロップの様なあまり経験の無い赤い色をしていました。このイチゴシロップ色がエンジンを守ってくれるようです。
入れた! 走る!
新品のオイルに交換のしたことで、ひとまずエンジンの回転はすっかりスムーズになって嫌な振動は低減しました。
今は下でも上でもスムーズに回ってくれるのでフィーリングは上々です。低回転時はトルクに粘りが出て、高回転まで気持ち良く吹け上がってくれます。この低回転のトルク感が独特で、エンジンが大変力強くなったように感じます。噂では2馬力アップとか言われていますが、低速トルクに力強さが出るのでそう感じるのだと思います。このパンチの有るトルク感がこのオイルのキャラクターですね。価格的には割高ですが、たまのオイル交換には十分有りだと思います。
2016/02/12 追記
RS4GPも3000km走り、無事交換となりました。あんなに真っ赤だったオイルも、抜いた時にはすっかり真っ黒になって出てきました。
フィーリングの悪化は意外に早く、2000kmくらいからへたってきた?という感じでエンジンの吹け上がりが鈍くなってきました。独特なパワーフィールは結構良かったのでまたリピートしたいですね!