ウェアラブルカメラ

KodakのSP360買ってきた!格安でヴァーチャルリアリティを作るならこれ!

Kodak SP360

2017年は本格的にVRカメラが普及し、360度動画が流行ってきているので、物は試しに一台だけ購入してみました。

YouTubeが360度カメラの対応機種としている中で、国内で比較的入手が容易なのは、このSP360とリコー社のTHETAが有ります。THETAは動画の最長録画時間が3分と短いので、アクションカムとして使えるSP360に白羽の矢が立ちました。

GoProより更に広角なカメラ

普通のデジカメ然としたGoProに比べ、こちらは大きな魚眼レンズが上を向いているスタイルです。

特に設定は無く、通常モードで水平に360度撮影を行っています。レンズの反対方向は流石に限界が有りますが、バイクやヘルメットに搭載する分にはほぼ全ての視界をカバー出来ています。

歪みは有るが、独特の広角映像

Kodak SP360

肝心の画質ですが、GoProと比べてもかなり良好です。本体のブレ補正も有り、映像のクオリティは高く、独特な広角レンズのおかげで面白い絵が撮れます。

バッテリーの持ちは録画しっぱなしで2時間以上3時間未満とあまり長い印象は有りませんが、一日のツーリングならそこまで大きなトラブルは無さそうです。カメラの台数が増えているので一応予備バッテリーも持ち歩いている私としては十分な持ち時間です。

スマートフォンとの連携は必須

SP360はスマートフォンのアプリとWi-fiを通じて撮影状況をモニター出来ます。GoProに比べ、設定も増えており、確実に欲しい映像を撮影する為には連携はほぼ必須でしょう。本体の小さな液晶で操作するよりも、撮影モードの変更等はスマートフォンの大きい画面で確かめながら行った方が間違いは少ないと思います。
撮った後の映像はアプリを介して確認できるので、この辺りはやはり有り難いです。機能としては不足は無い感じです。

ただPC版の編集アプリはGoProと比較するとかなり使いづらい仕様になっています。撮った動画をアプリ内で処理して出力しようとすると何故か等倍処理をする上に再録画という行程を踏むので、20分の動画に対し、再録画で20分、出力にもう20分かけるという意味のわからない状態になっています。

動画ファイルもSP360純正ソフトで一度変換しないと動画編集ソフトにかけられないので、その辺も不便な設計です。

現状FF14レベルでもフルスクリーンでサクサクなんですが、この時間を短縮する為に一体どれだけのハイスペックを要求されるんだろう…

マウントは独特な形状で剛性が弱め…

Kodak SP360

マウントはこの様にボールジョイントを使っているので、稼動域としては広い印象です。このボールジョイントは他社に比べても画期的というか、角度の調整がしやすい設計になっています。超広角レンズといえど、微調整が利くとやはり違います。

反面、レンチで締めているわけでは無いので緩みやすいです。がっちりくっついているかと言われるとそれは難しいですね。マウント周りは比較的シンプルにまとめないと振動に苦労します。

専用ケースに入れれば安心、だが高い!

バイクに取り付ける際はこの様な専用ケースに入れて使います。SP360には三脚用のねじ穴も有るのですが、マウントを使用するならこのケースが必須アイテムです。その割に価格が決して安くないのはマイナス点でしょう。
ちなみに専用ケースの台座はGoProに酷似しているので、ねじの長さを調節すれば、GoProのマウントを流用できます。

360度動画はまだ画質が不足、解像度の向上に期待したい

噂の360度動画は、カメラの解像度が不足しており、やや残念な画質になることは否めません。この辺り、今後に期待です。
自分の好きな角度でくるくる回せる様になったので、コーナーへのアプローチ等、自分の見たい角度を楽しむことが出来ます。撮り方の工夫でブレーキのリリースタイミング等も映せれば面白くなりそうですが、その辺りは徐々に改善していけたらなと思います。
最後に、SP360はGoProに対してもアクセサリーが2倍くらいするので凄く高いです…ケース5000円、マウント3000円と積み重なると結構良いお値段に到達します。最悪社外品という選択肢の有るGoProに比べ、この辺りは財布には厳しい部分が有ります。

2016/02/12 追記

進化した4Kモデルも購入しました。解像度大幅向上の進化モデルです!