GoPro(ゴープロ)

2017年現在のおすすめのGoProをタイプ別にまとめてみた

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by momokoxx

GoProは2015年以降、一気にラインナップを拡充したので市場には多種多様な製品が並び有っている状態です。ここではあまりアクションカメラの経験が無いGoPro女子や学生にもおすすめなモデルを現行機種中心にタイプ別に分けてみたいと思います。

基本的に一台だけ買う予定の方

もし一つだけGoProを購入されるなら、高機能が全部盛り込まれたHERO6がやはりおすすめです。4K/60fpsに対応している数少ないカメラで、現存するアクションカメラの中でも最高クラスの性能を誇る一台です。1080p/240fpsモードによるスロー録画など、高い性能による豊富な撮影モードが魅力です。
Wi-fiでスマホアプリと連動させれば、カメラを自在にコントロールことが出来ます。

また新型のHERO6はカメラ単体で防水機能(10m)を持たせています。軽く水がかかるくらいで壊れることはなく、HERO4の頃に比べるとタフな設計の筐体です。
複数に分かれていたモデルを1つに絞り、背面には標準で2インチのタッチパネルが標準装備されたことも、ユーザーの初めての一台には嬉しい装備ですね。その場でササッと調整したいときはやはり背面ディスプレイが便利です。ディスプレイでの操作に移行したため、HERO6ではハードキーを1つだけに絞るなど、より見た目にシンプルな筐体となっています。

また簡易的な動作は音声コントロールで操作するというのは従来のモデルに無かった発想と言えます。HERO6シリーズ専用リモコンのRemoを使えば、10m離れたカメラを音声でコントロールすることが可能です。

気になる画質は、従来の4K画質を引き継いでいるので全アクションカメラ中でも高画質な部類です。一般的なフルHD画質でも1080p120fpsとスペックで下位モデルよりも豪華になっています。
静止画が12MPに性能アップしている点も写真で勝負したいユーザーにはプラス材料ですね。インスタグラムに投稿するカメラとしては、最高性能のGoProです。画像ファイルのフォーマットが従来のJPGからRAW形式に対応したことで、Photoshopを使った編集作業も容易になりました。写真中のゴミを取り除いたり、細かな調整を効かせやすくなっています。

ちなみに今まで販売されたGoProのマウントに互換性を持たせているため、既存GoProユーザーが追加で購入してもアクセサリー類は無駄になりません。そういうわけで今既にGoProを持っている人が買い足すのも有りです。他はそれなりに機能面で割り切られていますから、もし一台しか買う予定が無いのでしたらHERO5を買うのがベストです。


補足ですが、このモデルは夜景用のナイトラプス機能を搭載しているので、暗い中でのタイムラプス撮影が可能です。流星群が次々に流れる様子を捉えたり、周りが暗い中での撮影に適しています。
GoProは基本的に暗所撮影に弱いので、夜に撮影される方はこのモデルを使うことになるでしょう。ナイトプールで撮影したい!という方も、このHERO6を用意されるのが良いかと思います。

なおHERO6は価格は5万円程度と現在高めに推移しています。発売したての頃は先代のHERO5が4万円くらいで売られる事も有り、コストパフォーマンスが高かったのですが、HERO6の登場後、こちらも市場価格が上昇しています。新品で買うときは1万円以上の価格差が無ければHERO6を選べば間違い有りません。

一台の購入予定だけど予算の都合も有る方

このタイプの方には今までではHERO無印をお勧めしていましたが、近年HERO+というアップグレード版は発売されました。既にカタログから落ちていますが2017年7月現在、まだギリギリ購入できます。価格の安さからこれを購入される方がまだまだ多い状況です。HERO+は1080p60fpsやGoProアプリへの対応等、旧型の弱点をほぼ補完しました。代わりに若干お値段が上がりましたが、今後30fpsでは編集時のボトルネックになりかねませんので、予算的に苦しくてもHERO+以上のモデルを買うことをお勧めします。

機能面では、ハウジングと一体化されているためにレンズの保護性能が他のモデルより高く、バッテリーの容量も大きい等のメリットが挙げられます。特にHERO4の様にカメラ本体とハウジングの分離型がレンズへのゴミや傷の懸念が付きまといます。設計上雑に扱っても耐えてくれるのがこのタイプの良い所です。

GoPro HERO+の購入はこちら

<追記>

現在HERO+の在庫が枯渇し、新品での購入が難しくなっている様です。既に生産も終了しており、安価なGoProのポジションは後述のHERO sessionに譲っています。
予算2万円ほどで低価格なGoProを購入したい方には、現状HERO sessionをおすすめしています。

マリンスポーツに使用する方

海中を高画質で撮影したい方には、基本的には性能アップしたHERO6がおすすめです。ただしHERO6本体の防水はあまり深い水深に対応していません。
もしマリンスポーツを本格的に楽しみたい方は別途専用のダイブハウジングを購入する必要があります。AADIV-001は頑丈なポリカーボネート製のケースで2重に防水するため、機材を厳重に保護してくれます。HERO5の頃の製品ですが、HERO6にもそのまま流用可能です。
また格安で購入できるなら旧型のHERO4 Blackなどでも同等の防水性能が得られます。

できるだけコンパクトに済ませたい方

GoProは様々な撮影環境に対応する素晴らしい小型カメラです。しかし時にマウントを含めて撮影機材が大掛かりになります。設置スペースにあまり余裕が無い、多くの手荷物は持てないという状態で運用されるならsessionシリーズがもっともお勧めです。

独自形状のフレームのおかげで、カメラの角度調整がより簡単になりました。今までの様にマウントで角度を変える手間が少なくなり、撮影環境の大幅な省スペース化を実現しています。狭い所に設置したり、水や風の抵抗を受ける場合でもsessionが強い味方です。

更に新型のHERO5 sessionに進化したことでコンパクトなボディはそのままに、従来非対応だった4K/30fpsをカバーし高画質化しました。編集にはPC側の性能が必要ですが、画質面では従来のFullHDに比べると格段に優れています。画質とコンパクトさを両立させたい方には非常に適したカメラです。またフルHD画質もスペックアップしているので、フルHDで制作されている方にもこちらがおすすめとなります。

 

HERO5 sessionの廉価版として、HERO sessionも併売されています。解像度的には1080p60fpsあるいは1440p30fpsまでの対応に留まり、HERO5に少し水をあけられていますが、こちらはその分低価格なことが魅力です。実売価格は2万円ほどで、3万円半ばのHERO5 sessionに比べるとお得感が強いです。4K画質は必要ないという方にはコストパフォーマンスで勝る一台となっています。

静止画の画素数、防水性能で他とやや劣りますが、こちらは形状がキューブ状で少なくとも他のGoProよりは格段に小さいので、荷物になりません。

HERO sessionを発売から酷使し続けたレビューはこちら

他と比べても便利な為、私の手持ちのカメラの中でも特に酷使しました。別に記事を制作しましたから、興味の有る方は合わせてご確認下さい。

最初から複数台購入予定の方

実は2017年11月現在、このタイプの方が最も難しいです。画質重視ならHERO6がおすすめですし、コンパクトさを重視するならHERO5 sessionも優秀です。
ここでは画質重視でHERO6をチョイスしていますが、複数台購入した際のコスト、カメラが増えることによる荷物の容量増を考えると価格の安いHERO5 sessionも捨て難い選択肢と言えます。マウント類はどちらも互換していますから、使いたい特定のマウントが有る方も安心して購入することが出来ます。

VRコンテンツを制作したい方

2017年、YouTubeのVRコンテンツ対応、それにカメラの低価格化が進んだことで個人ユーザーでもVR動画の配信が可能になりました。

問題はGoProが販売しているVRコンテンツ用マウントOMNIを使用されたい方です。OMNIが設計された頃、まだHERO5は無かったので設計がHERO4に最適化されています。
HERO4に接続するために存在した30ピンコネクタが、HERO5には存在しません。この為、HERO5以降ではOMNIを使用することが出来ない状況です。これは公式でもアナウンスされているため、見逃さないようにしてください。ただHERO4そのものの市場在庫がやや枯渇気味なので、今後VRコンテンツの制作は新世代カメラのFusionに以降していく予定です。

4KでVRコンテンツを制作されたい方はGoPro Fusionをおすすめします。一台当たり8万円ほどと高価なカメラですが、これ一台でVRコンテンツの制作が可能なため、複数台そろえるより圧倒的にローコストです。

使用用途毎の選択が重要

本体の説明はいかがでしたでしょうか?
次にマウントですが、基本的にマウントその他のパーツは使いまわすことが出来るのでどれを買ってもアクセサリーの面で困ることは有りません。
純正パーツで全てを揃えると高いので、中国製のマウントキットで一式揃えると安く済みます。

GoProのマウントに関しては一つ一つまとめましたので、以下を参照下さい。
GoProのマウント作例付きでまとめてみた

長時間の使用が予想される場合はバッテリーが交換できるモデルが好ましいですね。バッテリー交換できないsessionシリーズでも2~3時間程度ならフル充電しておけば何とか連続して撮影することができます。もしバッテリーが切れてしまうようなら、現地で交換出来る予備バッテリーも検討してみてください。

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