最近活気付いている250ccクラスですが、来年以降JP250として新しい枠組みのロードレースがスタートするようです。600ccのマシンよりはハードルが下がるので競技人口の増加、全体のレベルの底上げにつながりと良いですね。
目次
鉄板のCBR250R
最新のYZF-R25
大人気のNINJA250
スズキはGSX250R次第か
装備面で豪華なKTM RC250
何もフルカウルに限らない
ちょっと気になる重量規定
既にご説明した通り、単気筒は300ccへのボアアップが可能です。ただし、同じ単気筒でも250ccで戦う場合は最低重量が190kg、300ccでは200kgになるということです。このクラスならどの車両も馬力モリモリというわけにはいかないので、意外にこの10kgの差は侮れないかもしれません。
タイヤはダンロップα-13SPのワンメイクに
先日発表が有りましたが、このクラスのタイヤはα-13SPのワンメイクと決まりました。今回のクラス新設に合わせた新製品です。α-13に比べ、ドライグリップ性能は更に向上するとのことです。これを予選、決勝で1セットのみ使用します。
ウェットコンディションでは、同じくダンロップのKR189、KR389が使用出来ます。
ホイールは純正のみ使用可です。
サスペンション、ブレーキ系、メーター類は交換できる
フロントサスペンションは内部スプリング等、リアサスペンションはサスペンションユニット、スプリング等の交換が可能です。
ブレーキはパッド、ディスク共に交換可能です。また、クイックシフターの使用が認められています。
2016-03-15 筑波ロードレース第1戦を終えて
先日行われた筑波ロードレース第1戦のJP250クラスの結果が掲載されています。出走リストを見ると、R25がCBRよりも多い形での参戦となりました。そこに一部Ninjaとなっていますが、中にはVTRで出場された方もいらっしゃいます。車両の豊富な250ccならではの現象で面白いですね。
タイムを見てみると、ノウハウの蓄積されたCBR勢は軒並み上位に食い込んでおり、ヤマハ勢を押さえる形となっています。1位と2位はNinjaとCBRが押さえ、それにR25が続くという格好です。Ninjaに関しては国内工場の生産に切り替わったことが、品質面で大いに影響しているとのこと。これをきっかけに国内生産の250ccバイクが増えてくれると嬉しいですね。
一発のタイムを競う予選を見てみると、やはりCBR勢が強いです。ほぼ全車ががっつり上位に喰い込んでいます。とはいえ一周辺りのタイムを見る限りでは、300cc仕様のCBR、Ninja250、R25の3車の性能はかなり近いところに有る様です。これが鈴鹿等ハイスピードサーキットになった時にどうなるのか、今後が楽しみです。
2016-04-14 全日本ロードレース選手権 第1戦 筑波サーキット
いよいよ全日本ロードレース選手権が筑波サーキットでスタートしました。タイム的にはTRICK STAR Racingの山本選手が予選、決勝とトップで優勝するという完勝といっていい内容でした。YZF-R25有利と思われたJP250ですが、蓋を開けてみるとホンダ、カワサキ、ヤマハの中で特定車種がアドバンテージの有る状況にはなりませんでした。
予選タイムに関しては3車横並びといった状況です。むしろYZFは参加数が多い分、下位に落ち込んでいるという印象すらあります。CBR300RやNinja250で参加しているチームは大抵手堅いポジションを獲得しています。
これが決勝になるとYZF勢は少し順位を落としがちで、上位はCBRやNinjaが食い込んでくる感じです。特にNinja250の戦闘力の高さが光りますね。カワサキ、ヤマハが優位に立ってくれるとホンダやスズキも次の250ccマシンは本気で速いのを作る気になるので是非頑張って欲しいです。