エンジンオイル

4st用スーパーゾイルの効果を確認してみた【レビュー】

先日オイル交換の記事をアップロードした後、会社の先輩より「スーパーゾイル効くよ!」というお話を伺いました。早速投入して200kmほど走らせてみたのでレビューを作成します。100mlの瓶に2500円と結構お高いですが、効果の程はどうでしょうか?

スーパーゾイルを使用するとどうなるの?

メーカー曰く、スーパーゾイルを投入することで、エンジン表面の金属面を再形成することで、フリクションロスを軽減し、新車の場合はエンジン寿命を延ばし、年数の経過したエンジンではその能力を取り戻すことが出来るそうです。添加剤ではありますが、内部の洗浄剤とは異なるので注意が必要です。

また、エンジン内部の寿命を延ばす都合上、オイルの交換サイクルも2倍以上になり、まさに良いづくめの添加剤というわけです。

 

zoil

メーカーのイメージ図では、スーパーゾイルを使用したエンジン内部は、上の写真の様に表面の凹凸が綺麗にならされた形になっています。これは溶かしたり削っているのではなく、表面の皮膜を再形成しているそうです。

早速入れてみる!

事前の調査では、使うと全域でトルクアップするという噂でしたが、低い回転からのトルクはそんなに変化無い様な気がします。変化したのはむしろ高回転の伸びが良くなった印象です。レッドゾーン間際の10000回転付近でも苦しさの様な物を感じなくなりました。そう考えると、メーカーの謳い文句どおり、内部のフリクションロスは少なくなっているのかもしれません。この辺りが抵抗なく使えるとエンジンのパワーバンドを使いやすくなるので、走っていて気持ち良くなります。
エンジンの静粛性は4気筒ならわかりやすいのだと思いますが、単気筒ではやはり回せばそれなりです。嫌な振動は出ていないのですが結構唸ってます。メカノイズは導入前と比べてそれほど変わっていないと感じました。
また、これの効果かは定かで無いのですが、シフトの感触はカッチリして良くなりました。前回のオイル交換後、シフトがスムーズに入る代わりにほとんど手応えらしい物が無くなってしまったので、僅かに手応えが残るくらいがシフトミスも無く安心できます。
全体の感想としては、エンジン性能の改善という意味では、正直価格分の向上を体感するのは難しいと感じました。これが4気筒の様な、更に高回転まで回るエンジンならもう少し変わるかもしれませんが、今回サンプルに使用したのは、ただでさえ回らず、振動の多い単気筒エンジンですので、流石に基本特性をガラッと変えてしまう程の強烈な効果は無い様です。

継続して使用するかは微妙…

今回のテストにおいては、正直コストパフォーマンスはやや悪いという結論になりました。勿論、スーパーゾイルの寿命を延ばす作用の検証には、年単位で様子を見ていくべきなのかもしれませんが、あまり効果の体感出来ない物を予防で投入し続けるにはやや価格が高いことが難点です。これが1500円くらいだと良いのですが、フューエルワン等競合と比べると、高価という印象は拭えません。

高回転型のエンジンを酷使する、わずかなフリクションロスも減らしたい、という方にはおすすめしますが、多くの一般ユーザーにはフリクションロスの軽減ならチェーンをしっかり清掃した方が効果を体感できると思います。今回感じたスーパーゾイルの効果はそのレベルの向上に留まったということです。

あと、実はスーパーゾイルはセローの分も有るのですが、オイルにアクセスするキャップが六角形状でガチガチに締まっており回りませんでした…こちらも後日時間を見つけてチャレンジしたいと思います。