今日はSONYのウェアラブルカメラ、HDR-AS200Vのご紹介です。ちなみにSONYが使っているアクションカムという表記はSONY独自の物の様です。
目次
SONYお得意の電子式手振れ補正は効果あり
HDR-AS200Vでは、前モデルのAS100V比3倍の性能アップを果たした手振れ補正を搭載しています。
一般道ならそこまで問題ありませんが、ガレ場も通る様な林道では手振れ補正が有ると揺れが大分収まるのでおすすめの機能です。とはいえジンバルを使用した様な超スムーズさにはまだ及ばない印象です。特にバーハンドルの様に小刻みな振動に晒される過酷な撮影環境では、今一歩ブレ補正の効果を体感できないのも事実です。
また、映像そのもののシャープさに関しては、今回撮影した素材を見る限りでは、そこまで抜き出てもいない印象でした。揺れは目立たないけど、競合より明らかに高画質!というレベルでも無い感じです。
ちなみに風切り音防止機能はとても優秀です。こちらはセローの単気筒のバラバラという音をきっちり捉えている割に、風の音は大幅にカットされていました。エンジン音も収録したい!という方には有りな機能です。
新型CMOSセンサー搭載で静止画の画質もAS200V>AS100V
実はAS200Vの静止画記録モードは、スペック表では約879万画素の3952×2224。対して前モデルのAS100Vが1350万画素の4896×2752となっています。このスペックだけを見て、静止画ならAS100Vと主張される方がいますが、これは両者を買って使ったことが無い方の意見です。
AS200Vではホワイトバランス、連続撮影速度等々、撮影時の調整機能が豊富に盛り込まれているのに対し、AS100Vにはこれらの設定項目が存在しません。メーカーもこの辺りかなり手を入れてきているので、状況に応じて設定を変更する余地の有るAS200Vを当ブログではおすすめします。
防水ケースは同梱、しかし水中撮影用ケースは別売
ここ注意が必要です。付属する防水ケースはサーフィン等で水にかかっても浸水しない様になっていますが、ダイビングで水中を撮るには別売りのケースが必要です。
このウォータープルーフケースには三脚を取り付けるネジ穴が設けられているので、これを使ってハンドルバーやサーブボードにカメラを固定することが出来ます。
動画編集ソフトは遊び心が有り、使い勝手も〇
上の写真の様に、速度メーターを入れるなど、バイクや自動車で使いたいユーザーにはたまらない機能が標準で付いてきます。GPSデータを記録できるので、コーナーリングスピード、コース全体のアベレージスピード等、自分の走行状態を後からモニター出来る様になっています。簡易データロガーがこの価格で手に入るのは、資金難のモータースポーツ派にはとても有り難いです。
GPSデータ毎動画をPCへ移す場合は、必ずSONYのアプリでファイルを取り込んでください。私は最初MP4ファイルをそのままドラッグ&ドロップして移したので「GPSの軌跡情報がありません」とエラーを返されました。
動画の編集機能も基本的な部分が盛り込まれている感じです。カットや文字入力、編集後のSNSへのアップ等しっかり出口まで作りこまれています。また動作も軽く、簡単な編集だけならこれでもこと足りる感じです。
ソフトウェアの面に関しては現状どのメーカーよりも作り込まれているように思います。
モバイルバッテリーから給電出来る
一応AS200Vはバッテリー交換式なので、予備バッテリーを持ち歩けば撮影時間を延ばすことが出来ます。
しかしもしものことを考えると、予備バッテリーで充電できるというは大きなメリットです。AS200V自体もあまりバッテリーの持ちが長いという印象も無いですし、今はモバイルバッテリーも大容量、低価格化が進んでいるので、AS200Vを購入の際には是非一つご検討ください。
純正アクセサリーの値段は高い…
SONYはウェアラブルカメラの世界では後続ですが、純正アクセサリーの値段は相当高いです。流石SONYという値付けをしてくれています…接続に三脚穴を使用しているので、あまり剛性の必要で無い場合は社外品でも問題無い様に思います。ちなみにウォータープルーフケースを使用せずに、三脚アダプターを使えばカメラを剥き出しの状態でも設置することが出来ます。ただカメラの安全性を考えると、ケースは有った方が安心です。
チェストマウントやサーブボードマウント等、揃えだすとカメラの金額を超えそうな勢いです…
カメラの作りに関しては流石のSONY製
マニュアル設定の豊富さなども含め、画質重視の方にはSONYという選択肢は大いに有りだと思います。またソフトウェア面でも作りこまれており、品質面では頭一つ抜けている印象です。2017年ごろには4K対応モデルが増えてきていると思われますが、このAS200Vもまだまだ第一線で戦える性能を持っています。
価格的に大分こなれてきているので、気になるなら押さえておきたい一台です。