ウェアラブルカメラ

RICOH WG-M1のここが凄い!【レビュー】

RICOH WG-M1

今回はリコーのWG-M1の紹介です。アクションカメラというと通常分厚いプラスチックケースに覆われていたり質実剛健な見た目をしているものです。こいつは更に頑丈なステンレスケースになっており、他社製品に比べ輪をかけて頑丈そうです。

大型液晶とハードキーの操作が使いやすい

WG-M1は上面に大きな液晶と、グローブをはめていても操作し易い大型のハードキーが付いています。この辺りの操作感が非常に良く、設定から撮影開始までスムーズに行うことが出来ます。WG-M1は発売から時間が経過していますが、ここの作りこみは2016年現在古さを全く感じさせません。ハードウェアとしての作りは凄く良いです。

また、底面の穴を利用して3脚を固定する場合でも、剛性の高いケースなのでしっかりと固定すること出来ます。チープな作りでは振動が出たりするのですが、WG-M1にはそんなことはありません。

クラス最強の手振れ補正

今回のレビューを作成するに当たって、複数のウェアラブルカメラをハンドルバーに装着して、揺れテストを実施しました。その中で最も良好な結果を挙げたのはこのWG-M1でした。発売後他社が新型を次々に出している中で、その実力は依然として確かな様です。

動画撮影時のみ、電子式の手振れ補正が作動する様になっていますが、この機能は是非ONにして撮影して頂きたいですね。自転車やバイク等、路面からの振動にシビアな撮影シーンでは大活躍してくれるでしょう。

音声の録音クオリティも高い

風切り音が少なく、エンジンからのノイズを主に拾えています。勿論走行中はかなりのノイズが入ってしまうわけですが、これが走行風による物か、エンジンによる物かでノイズの評価も変わってきます。WG-M1はエンジン音もある程度拾えるので、音声の録音に関してはかなりクオリティが高いと評価しています。

静止画でもライバルに負けない画質が出てます

広角カメラなので比較的ボケが目立たない写り具合です。厳密には原寸サイズでチェックするとノイズやフォーカスの甘さが出ているのですが、ブログで見るサイズに縮小すると大分まともに見えます。解像度としても、ウェアラブルカメラの中では十分なレベルです。

総合的な画質的としては、ライバルであるSONYのAS200VやGoPro HERO4と比較しても遜色無い水準と言えます。

ハードウェアの評価を全て台無しにするソフトウェア

ここまでのハードウェアとしての評価はかなり高い物だったのですが、とても残念なのがスマホ向けに公開されているソフトウェアです。Wi-fiにて接続し、カメラをリモートコントロールできるのですが、これが色々と出来が悪く扱いづらいものになっています。

つながらない!

ちょっと絶望的に接続が悪く、ストレスが溜まります。出来るだけカメラとスマホを近付ける様にしていますが、あまりにも認識しません。現場でいちいちWi-fiのセットアップに時間を取られるのは無駄が多く、あまり嬉しいことでは有りませんね。これでは安心して撮影を行えないため、ソフトウェアの信頼性はかなり低いと評価しています。ソニーやGoPro等、他社のソフトウェアに比べてもリコーのそれはレスポンスという点でかなり劣る品質と評価せざるを得ません。

接続が切れる!

スマホがスリープモードに入ると接続が切れる様になっています。そこまでは良いのですが、どういうわけか接続が切れるとこのカメラは撮影をやめてしまうのが困り物です。他社製ウェアラブルカメラですと、接続が切れた時は現在の撮影モードを維持するのですが、こいつに関しては撮影を中断、そこまでの動画も保存しないという妙な仕様になっています。スマホがスリープに入ってしまうと全く動画が残らないため、折角時間をかけて準備しても全てが水の泡です。この現象が回避不能なため、結局アプリの使用を諦めました。

マウントは柔軟だが、揺れには弱い

マウントはボールジョイント構造になっています。角度調整には柔軟性が有り、Goodですね。ただし経験上振動に強い構造ではないことから、メーカーが行っている様な、これを幾つも連結する方法はおすすめはしないです。カメラ自体の重量も嵩んでいるため、正直このカメラにはもっとしっかりとしたマウントを用意してあげた方が良いと思います。本体には三脚用のネジ穴が設けられていますから、そちらを使用したマウントもご検討ください。

価格もこなれてコスパは非常に高い

定価4万円のカメラですが、2016年2月の時点で実売価格は1万円後半まで値下がりしています。この価格なら、性能的にはかなりお買い得と言えるかも知れません。後継機が登場したことで更に安くなっていく可能性も有ります。付属のマウントの価格そのものも、他社と比較して割安に設定されており良心的です。アクセサリー類も含めてのコストパフォーマンスは中々優秀と言えるでしょう。

また長時間の撮影時にはバッテリーが交換式になっているので、差し替えることで対応することが出来ます。連続撮影時間の心配な方は追加で購入しておくと良いと思います。

RICOH WG-M1の購入はこちら

新型のWG-M2も買ってみた

RICOH WG-M2のレビューはこちら

新型のWG-M2は圧倒的な広角カメラになっており、更に個性的な1台となりました。解像度も4Kに対応し、高性能化しています。現状WG-M1の倍近い販売価格なのがネックですが、画質を追求する方にはWG-M2はとても魅力の有る1台です。