エンジンオイル

MOTOREXモトレックスのFORMULA 4Tでオイル交換【レビュー】

FORMULA 4T

そろそろYZF-R15のエンジンオイルの定期交換の時期だったので、はてな界隈でもKTMライダーの方が入れているMOTOREXを導入してみました。公式曰く「10年乗るならMOTOREX」とのことです。私のバイクの場合、エンジンが10年持っても多分他の所がやられそうですが、肝心のオイルの品質はどんな感じでしょうか?

ラインナップ中、中堅どころのFORMULA 4T

今回用意したFORMULA 4TはMOTOREXのラインアップの中では中堅クラスです。スーパースポーツやビッグバイク向けの上位モデルに対して、シングル、ツインの小排気量車の使用も想定したオイルになります。粘度は10W-40、15W-50が選択できますが、今回は10W-40のオイルを選択してみました。冬場なので、YZF-R15の指定粘度より柔らかめにしています。

グレーのプラスチック製パッケージは配色も含め、お洒落な感じです。流石のスイス製で凝ったデザインになっています。

早速入れてみた

中のオイルは綺麗な黄金色でした。潤滑油として良くある感じです。パッケージがノズル一体型となっているので、最初から最後まで手を汚しにくい構造になっています。漏斗が無くても給油に差し支え無いと思いますが、給油口周りを汚したくない方は簡単な漏斗を用意しておくと安心でしょう。

FORMULA 4T

今回はオイルフィルターも交換のタイミングだったので、合わせて交換しました。特にカウルを外す必要も無く、ネジ3つを外すだけの簡単作業です。抜いた純正のフィルターは結構真っ黒でした。交換品にキジマ製フィルターを用意しましたが、これ純正形状より1mmほど高さが有るので、最後のネジ締め時にちょっと強めのトルクで締めこみました。特に滲んだり等はしていませんが、気になる方は純正品を使うことをおすすめします。

特に何かを足す系のオイルでは無かった

これを入れる前はカストロールのPOWER1 4Tが入っていましたが、数百km走った感じでは特に高回転が良く回る、とかそういう何かドーピング的なオイルでは無い様です。むしろエンジンの素性をそのまま出すので、高回転が好印象だったPOWER1を使い古した状態よりも、今回オイル交換したのにメカノイズはむしろ増えたという感想です。9000回転くらいまで行くとかなり大きめな振動が出てきます。ガンガン回していく方はこれだとちょっと気を使うかもしれません。そういえばこのエンジンこんなに揺れたっけ…と久々に痺れる感触に襲われました。

一方、5000回転くらいまでの常用域では恐ろしいスムーズさが出ます。ゆっくり流すペースのツーリングをしている分には不快感が無く快適です。この辺り、ちょっと過去に無いレベルなので、普段使いの気持ちよさがこいつのキャラクターかな、と思いました。ただし1リッター辺り1300円という価格が普段使い向けかな、と言われると迷うところです。

クラッチの手応えとしては、カッチリとした手応えが残る印象です。しばらくまったく手応えの無い時期が続いたので、これくらいの感触が有った方がシフトミスの恐れも無く安心できます。

特に悪さをする部分も無く、安心して使える

現状YZF-R15に投入しても大きな問題も無く、この150cc単気筒エンジンエンジンとの相性は悪くなさそうです。メーカーHPがレース色強めですが、これは普段使いのオーナーの方がメリットが多く感じられるのでは。常に高回転を使用する様なハードな使い方をなさらないなら、FORMULA 4Tを継続利用する選択肢は有りだと思います。入手性も悪くなく、Webike等では常に在庫が有る状態です。

個人的には上位モデルの品質も期待できそうなので、そちらもまた次の機会に使用してみたいと思います。

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