Araiのヘルメット

Astro-IQ TEAM (Arai)

Arai Astro-IQ TEAM

今回はトップの画像も折角なので装着中の物にしてみました。去年から使用しているAraiのAstro-IQです。更に塗装が施されたTEAMモデルを購入しました。しかしカッコからこれを買ったもののTEAMで走ることがあまり無いという…

太い赤ラインが目を引きますが、黒い部分も実は凝ったペイントになっているんですよ。意外にシンプルなペイントなのでもっと派手にしても良かったかもと思っています。ペイントモデルは派手なので敬遠される方もいらっしゃいますが、無地のものより写真映りが格段に良くなるので、プロフィール画像等には特におすすめです。

これがAstoro-IQだ!

内装は頬から包みあげるArai独自のFCS(フェイシャル・コンター・システム)を搭載しています。その為、高いホールド感と良好な装着感が両立しており、付け心地のぴったりフィット感が最高です。また、ヘルメット全面に複数配置されたベンチレーションが夏場の炎天下でもヘルメット内部を快適に保ってくれます。他のArai製ヘルメットに比べ、そこまでゴテゴテしたダクトではありませんが、こいつも結構仰々しいごついダクト類が設けられています。

シールド部分にはAraiに多く見られるスーパーアドシスJホルダーを採用しており、転倒時のシールドの保護に加え、高い静粛性に寄与しています。シールド固定の金具周りを隠すのはデザイン的にも好印象です。

ユニークなのはマウスシャッターに活性炭が備えられており、空気の悪い都市部は勿論のこと、田舎道でも走行時に巻き上がった塵の吸引を防止してくれることです。気管支や肺の弱い方も安心ですね、というか私がモロにそのタイプなので凄く心強いです。

早速被った!

このTEAMモデルは赤白黒の3色をベースにペイントを施されています。ヘルメットに走った赤のラインが目立ちますが、全体として悪目立ちする感じでは無いです。強烈過ぎるインパクトではなく、程よくお洒落するコーディネート的に合わせ易いペイントになっています。

新開発のFCSのおかげか、Astro-IQのホールド感はかなり高いです。ヘルメットの中にあまり余剰な空間が無い感じで、ヘルメット全体で支えられている様な印象です。内部にぎっしり内装が詰まっている感覚なので外部からの遮音性は相当高く、レッドゾーン付近まで回してもライダー本人は余裕です。同価格帯のSHOEIのZ-7と互角かやや上くらいの性能を持っていると思います。単気筒エンジンを高回転まで回す小排気量乗りにはこれくらいの性能が有るととても有り難いです。OGKのFF-R3と比べると数段上で価格分の性能差をはっきりと感じます。

しかし気密性が高いせいか、スペースが無いせいかは定かでは有りませんが、雨や暑い日にちょっと篭り易いのが難点です。ベンチレーションも性能は良いはずなのですが、ちょっと空気の抜けが悪い感じです。ダクトを開ける頻度はちょっと高めに思います。

また、私のAstro-IQは専用のミラーシールドに交換していますが、スーパーアドシスJホルダーは交換の際にちょっと癖が有るというか、始めての方は手間取る仕様です。シールドの金具が蓋をされている状態なので当然では有りますが、手探りで中の引っかけを探す過程が少し難しかったです。慣れるまでの交換の速さはやはり金具が剥き出しのヘルメットの方が一枚上手でしょう。しかしaraiのヘルメットはこのホルダー部分も含め、塗装できる範囲が広いのでペイント派にとっては嬉しい仕様となっています。

付け加えておくと、Astro-IQは他社Lサイズと比べ、若干タイトな作りになっています。私の手持ちの中では一番ガッツリ固定される感じになるヘルメットです。走行中にヘルメットがずれるようなことは無いのですが、眼鏡を入れる余裕もあまり無いのでロングツーリングで脱着が複数回有るのなら、コンタクトレンズにしないと少し不自由します。

SHOEIと比べる無骨なデザインだけと細部の作りはこっちが好き

最新の空力性能を上手くデザインに落とし込んでいるという点ではSHOEI推しな私ですが、Araiの細部へのこだわりというか隙の無さの様な部分も大好きです。個人的にペイントを施した時に映えるのもAraiの方だと思います。

今回のAstro-IQはAraiの中でも中堅クラスで定価4万円弱と高価なヘルメットですが、普段使いのアイテムとしては良く出来ており、安いヘルメットを買い換えていくよりはこれくらいのクラスを長く使うという手も有りかと思います。いざという時の安全性も勿論ですが、高い防音性は普段のツーリング時の疲労軽減効果も有り、高い投資に見合ったリターンを期待できます。

難点を強いて挙げるならば、先程も書きましたが、眼鏡を入れる余裕があまり無いので、毎度コンタクトをセットしていくのがやや億劫ということぐらいでしょうか…普段使うヘルメットとしての完成度は十分過ぎるくらい高いレベルに有ります。

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