今回はこのブログには珍しいドレスアップ系のお話です。先日ホイールの艶出しを行いましたが、今日はタイヤマーカーでタイヤのレタリング部分をペイントしていきます。理想のイメージとしてはNASCARやMotoGPの様にタイヤにブランドロゴが白地で入る感じですが、さてどうなることでしょう。
クレヨンとマーカーどっちが良いの?
ペイント用の道具の選択肢は、専用品から文房具の流用まで幅広いです。文房具で良く聞くのはポスカを流用するケースですね。自動車用のタイヤはサイズも大きい分、レタリングの文字も必然的に大きくなりますので、クレヨンの方が塗るスピードは速いかもしれません。ただし、バイク用タイヤのレタリングの場合、文字が細いのでインクを塗布するマーカータイプが便利です。細い溝にもインクが入りこんで綺麗に塗布することが出来ます。初めて塗装にチャレンジされる方は、まずマーカーを選べば失敗は無いでしょう。
早速塗布する
今回はソフト99のタイヤマーカーホワイトをチョイスしました。オートバックスで買うと地味に高いのでamazonで買った方がお得です。800円弱で購入することが出来ます。
塗装に使う実験台は上に用意したDUNLOPのTT900GPです。一応ブランドの刻印が有るのですが、このままだと遠目にはどこのタイヤを履いているのかすらわかりません。
これは丁度洗車したばかりで汚れも落ちているため、インクの乗りも良さそうです。塗布する前にタイヤ側の汚れを中性洗剤等で良く落としておくと、マーカーの先端も長持ちしますし、塗装自体も剥がれ難くなります。タイヤは素材のゴムが真っ黒なので汚れが目立ちにくいですが、意外に蓄積している物なので注意してください。
数回塗らないと発色が良くない
私の世代はガンダムマーカー直撃世代ですが、久々にマーカーでペイントする面倒くささを思い出しました。TT900GPの文字は細く入り組んでいるため、マーカーの太い先端では上手く細部までインクを乗せられません。細かいところは爪楊枝か、面相筆を用意して詰めていくと良いでしょう。はみ出してしまっても、インクが乾かないうちなら無水エタノールを付けた綿棒で拭き取る事が可能です。余談ですが、ガンダムマーカーでムラに悩まされた小学生の私は、大人になった時にエアブラシ最高厨になりましたとさ。
こちらは施工後の写真で、ひとまず十分な発色の出た状態です。上の施工前の写真と比べると、メーカーロゴのDUNLOPとタイヤの銘柄の文字が白く浮き出ています。のっぺらぼうのタイヤよりも気持ち足元の主張が強くなり、ほんのりレーシーな雰囲気を醸し出しています。良いタイヤを履いている方は、周りへのアピール度がアップしますね。
ちなみにここまで白くなるのに3回程度塗り重ねました。元が真っ黒なタイヤの上に、白いインクを塗っていくわけですから、どう考えても綺麗な発色は期待できません。1回塗っても綺麗な白色が出ない時は諦めずに、塗布→乾燥の行程を何度か繰り返すことで少しずつ白を濃くしていきます。上の写真も塗り重ねることで何とか遠目でも視認できるレベルになります。近くで見ると筆ムラが目立つわけですが、この小さい文字をマーカーでムラ無く塗ることは到底不可能です。遠くからじゃわからないから、一応良しとしておきます。
気を良くしてついでにセローのD605も白文字仕様にしてみました。リアタイヤの方が文字が大きめなので、白文字が良く目立ちます。本当はもう1回か2回塗り重ねると完璧です。ダンロップマークや数字の6、5は文字の中の隙間にインクが入らない様にマーカーで綺麗に塗るのはちょっと難易度高めでした。余計なところも白く塗らないよう慎重な作業が求められます。YZF-R15にしろ、セロー250にしろ、タイヤサイズの表記部分も白く出来るわけですが、一気にやらず、一旦ここで様子を見たいと思います。
施工時間としては乾燥と再塗布のトータルでタイヤ一本辺り15分から30分くらいの作業時間となります。それほど手間もコストもかからず、目立つドレスアップを行えるので中々おすすめです。また失敗してやり直してもそこまで負担が少ないのがポイントです。ソフト99のタイヤマーカーは塗料の成分内に有機溶剤が含まれている様なので、色を変えたくなった時は、パーツクリーナーで一気に落とせます。マーカー1本でかなりの範囲を塗装できるため、商品単体のコストパフォーマンスも高めです。
こだわり派はブリヂストンやダンロップのマークの一部塗り分けにもチャレンジしてみると、更に本格的な雰囲気を出すことが出来ると思います。
2016-05-09 追記
塗装から一月弱経過しましたが、今の所剥がれ落ちる様なことは有りません。完全硬化するとパーツクリーナーで溶かそうとしてもちょっとやそっとでは取れなくなります。勿論水でも落ちません。見た目の白さもかなり維持しており、意外に長持するようです。