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三面チェーンブラシでチェーン洗浄してみた【レビュー】

三面チェーンブラシ

チェーンメンテナンス用に以前から気になっていたアイテムである三面式のチェーンブラシを購入してみました。コの字上のブラシがチェーンを包む事でまとめて洗い上げることが出来る便利な奴です。早速ドロドロのチェーンのバイクを用意したので、その性能を試験してみます。

チェーンにはピッタリフィット

三面チェーンブラシ

今回購入したブラシはamazonで非常に定評の有るAZさんの三面ブラシです。同様の品はデイトナを始め他のブランドからも出ているのですが、これがとにかく安かったです(ここ重要)
早速上の写真の様にスプロケットに跨るチェーンを挟みこんでブラッシングを行います。チェーンとスプロケットのかみ合う部分は、反対側の柄に付いた長い毛のブラシを使って汚れを払い落とすのがベターです。コの字のブラシの毛でもかなり落とせますが、奥で固着した汚れを取るのに使えます。

使用感としては固めの毛のブラシなので、パーツクリーナーを吹き掛けて柔らかくなった汚れを落とすには効果大です。ホイール側は通常の歯ブラシ型のブラシでは中々届かないところですから、このコの字ブラシは簡単にかゆい所に手が届く様になっています。ちなみに汚れの飛散は多少有るというレベルです。上着や手に汚れが飛ぶ場合を考慮すると、ゴム手袋を装着してブラッシングすることが望ましいと思います。今回作業中に手の甲付近は小さな汚れが点々と付着していました。

今回の洗浄には手元に有ったKUREのパーツクリーナーを使用しましたが、本来はKUREが専用に出しているチェーンクリーナーの方が防錆効果も期待できます。既に前回の洗浄から1000km以上走行しておりチェーンは真っ黒でしたが、溶剤のパワーは中々高くスッキリ落とす事が出来ました。私は割とパーツクリーナーをジャバジャバ吹き掛けてしまうタイプですから液が下へ垂れます。作業中はチェーンの下にウエスを敷いて洗浄を行うと、路面が汚れず片づけが簡単です。

汚れはスッキリ、最後はチェーンルブで仕上げ

三面ブラシは特に側面の洗浄力が強いと感じました。しっかりと汚れを落とせばチェーンの錆も防止することが出来ますね。洗浄時間は通常のブラシと比較して2割ほど早くなったイメージです。

洗浄が終わった段階で、潤滑剤としてチェーンルブを塗布しておきます。今回の仕上げに用いるチェーンルブは同じくKUREのチェーンルブを使用しました。噴出する青い薬剤が「いかにもケミカル!」な雰囲気です。一吹きするとシュワッと音を立てて浸透していきます。このチェーンルブ、走行時の飛散はそこまで酷くなく、潤滑性もそこそこ高いです。とりあえず安心して使用できる品質は備えている印象です。ただし、amazonではこれの上位モデルのスーパーチェーンルブが、ノーマルのチェーンルブより安く買えるという逆転現象が発生している為、今買うならスーパーチェーンルブの方がお買い得と言えます。

通常のブラシより作業効率としては高め

使用して思ったことは、3面で囲い込む形の為、小刻みに揺らす様にブラッシングして3面を均等にブラシが当たる様に磨くことは少し慣れが必要ですね。それを除けば、通常のブラシよりも格段に早く洗浄することが出来ます。パーツクリーナーが有れば細かく吹き掛けましょう。汚れを溶かしてくれる為、適当にブラッシングしてもそこそこ汚れを落とす事が出来ます。チェーンの外面をまとめて掃除することから作業時間の短縮という点ではおすすめのアイテムです。

なおチェーンメンテナンスはどうしてもリアホイールを回してチェーンを動かしていかないと全部洗浄できません。センタースタンドが有るバイクは別として、メンテンス用にホイールローラーが有れば、いちいちバイクを動かさなくてもリアホイールだけを回転させることが出来ます。メンテナンススタンドと違い、ホイールの脱着には使えませんが、たまにチェーンメンテナンスするだけなら、スタンドよりも圧倒的に安く、導入し易いアイテムです。ちょこちょこ動かしているとどうしても立ちゴケしやすく、バイクを守る面でもおすすめできます。