前々から噂の有ったMT-07トレーサーが遂に公開されました。鋭い目付きの2眼ライトや大型スクリーンを搭載し、より長距離を安心して走行できるモデルとなっています。
XSR700が日本にも導入されたので、ツーリングに最適なこちらも日本での発売が待ち遠しいですね。
スペックは変わったの?
ヨーロッパのヤマハHP上で比較する限りでは、カタログスペックはMT-07と同一です。大きく上がりませんし、勿論下がることも有りません。ただし装備重量は196kgなので、MT-07比約15kg程アップしている計算です。ハーフカウルやロングスクリーン等フロント周りのパーツが大きく追加されていますし、この上昇は仕方無いかなという感じですね。
サイドから見ると、シートがリアまで一体式のしっかりとした物に交換されており、サイドバックの追加やタンデム走行にはこちらの方が合っていそうです。シート高は835mmとMT-07より30mmアップ、地味にこれは効きそうです。目線の高さが向上した分、乗り易くなりますがあまり足付きが悪くならないことを祈るばかり。ポジションはTracer化に伴い、更にアップライトなポジションになっています。長距離を走行する上で、この大型のスクリーンやハンドガードが搭載されたことは非常に大きいですね。高速道路でも走行風を大幅にカットしてくれること間違い有りません。ネイキッドのMT-07に比べれば快適性の面では格段に上昇しています。なまじスピードの出る大型バイクですから、しっかりとした風防は嬉しいです。カラー展開はこの特徴的な赤に加え、黒と青が採用されています。価格はイギリスの価格でMT-07より約1000ポンド上昇しました。大体15万円アップと言った所です。装備面を見ればそこまで強気な価格設定という感じではないですね。
トレーサーらしく航続距離は拡張されている
まずタンク容量ですが、13LのMT-07に対し、17Lと4Lアップしています。1L辺り20半ばの実燃費とすると、これだけで100km近く航続距離が伸びることになります。実はお兄さんのMT-09ではトレーサー化することでほんの気持ち燃費が良くなっているのですが、MT-07にもその辺り期待したいところです。とはいえサイドバッグに荷物をたっぷり載せてしまえば結局大差無いくらいになるかと思います。
MT-09 Tracer同様、12Vの電源が取れる様です。後加工無しで給電出来るのは有り難いですね。
ハンドル部分の間にはナビの取り付けをしやすそうなステーも設置されています。ロングツーリング適性の高いバイクですから、ルート表示してくれる装備は是非追加したいところです。