50cc~

シグナスX SR (ヤマハ)

ヤマハ シグナスX SR

通勤用に積載能力の高いスクーターを導入したい最近の私ですが、シグナスXは原二スクーターの中でもかなりカラーリングにこだわりの有る1台です。やはりスクーターというと実用一辺倒で単色のカラーリングに落ち着きがちです。これに対し、トリコロールの配色、赤く塗り上げたサスペンションやブレーキキャリパー等、ちょっとミスマッチなくらいスポーティなカラーを採用しています。スクーターでこういうスタイルは、他にはアプリリアくらいなので国産で手軽に買えるモデルとしては有り難い存在です。

 小さくても収納力は抜群

ヤマハ シグナスX SR

やはりスクーターは利便性が高くてなんぼの商品です。シグナスXはシート下に29Lの収納スペースを確保しています。フルフェイス一つで丁度半分を使用するサイズ感ですから、ちょっとした買い物等に使用するにはかなり余裕が有ります。近いクラスのマジェスティSよりも大きいのでかなり頑張っている方でしょう。ちなみに熱の影響を受け易い物は気をつけて下さいと但し書きがされています。これはまぁ、エンジンが近いことから仕方無いですね。アイス等熱で溶けてしまう物は、フロントに設けられたコンビニフック(耐荷重1kg)にかけておくと安全です。

扱い易いがパワーはもう少し欲しいかも

118kgと非常に軽いため、押して歩く際の負担は少ないです。その辺り日常の足として設計されているためユーザーフレンドリーな車体です。曲がる際はフロントの軽さから軽快感を強く感じます。方向転換は簡単ですが、安定感の無さを気にされる方は、同じヤマハならNMAXやマジェスティSの方が間違い無く幸せになれると思います。市街地での取り回しの良さはシグナスXに分が有るといったところでしょうか。

ブレーキは前後ディスクブレーキになっており、結構オーバースペック気味なフィーリングです。ちょっと握るとガッツリ効くブレーキです。シグナスXの車重を考えたらここまで強い制動力は必要無い気もしますが、デザイン的にはドラムブレーキよりもかっこいいです。

エンジンは125cc、9.8馬力ですが、ちょっと非力さが目立ちます。アクセル全開にしないと思う様に加速していきません。何気なく走行して自然に出る速度は大体60kmくらいでしょうか。50ccスクーターよりはパワーは有りませんが、流れの速い道路では少し物足りなくなります。ブレーキ性能が高いだけに、個人的にはもうちょっとパワー感が欲しいところ。2人乗りではこの非力さがかなり目立ってしまうことが予想されます。

足回りはしなやかで路面のギャップも丁寧に吸収してくれます。しかしシグナスXの車体が軽く、安定感に欠ける為、長距離の走行はどうかな、といった印象です。往復20kmくらいなら問題ありませんが、50kmを超える様なツーリングでは疲れてくると思います。どちらかというと近場への移動がメインの運用方法になるでしょう。6.5Lタンクに、公称燃費が43.3km/Lですから、街中で多少燃費を落としても200kmくらいはいけるはずです。

凝った作りでは価格はお手頃

価格は300000円弱と無理無く購入できる価格設定の為、学生のアルバイトでも購入可能です。125ccそのものの維持費の安さを考慮すると財布への負担は相当少ないと言えます。一方、デザインにも相当配慮されており、日常と非日常のバランス感を適度に感じられます。スクーターでもスタイリッシュさを求める方にはおすすめの選択肢です。

 

ヤマハ シグナスX SR

余談ですが、東南アジアではモビスターカラーのスクーターが普通に販売されています。国内でも限定カラーでワンチャンス有ると良いのですが、ロードレースの人気が今ひとつの日本市場では難しいかな?

 

CYGNUS-X SR Movistar Yamaha

と思っていたら2017年に限定車では有りますが、モビスターカラーのシグナスが登場しました。このままサーキットのパドックを走ってもおかしくない様な本格的なカラーリングです。
ボディの他、スプリングやブレーキキャリパーも専用色を採用した中々豪華な仕様です。
1300台限りですが、ノーマルとシグナスとほぼ同価格の33万円という価格に設定されました。

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