サクションカップマウントとは吸盤で平面に吸い付けるタイプのマウントのことです。GoProが公式に発売しているモデルは設計上240kmのスピードに耐えることを保証されており、ジャンボジェット機に貼り付けても吹っ飛ばない様に出来ているとのこと。勿論飛行機で撮影することは早々有りませんが、貼り付けた時の強度は期待してよいでしょう。
間違い無く平面に付けること
強力な吸着力を見せるサクションカップマウントですが、最大の弱点は曲面に吸着させることが難しいということです。経験上、車のボディくらいの大きな物なら問題無く食い付きました。しかしバイクのカウルは曲面が複雑で、綺麗に貼り付けるのは難しいですね。きちんと吸着していない場合、サクションカップはあっさりと剥がれてしまいます。カメラを無くさない為にも、貼り付けた後ぐらつかないか良く確認しましょう。
バイクに付けるならタンクやバッグ
バイクの場合、あまり平坦で広い面積が確保出来ません。サクションカップの出番はおのずと限られてきます。具体的な例として、タンクは設置しやすいポイントです。ある程度の面積が有るならば、非常に強力に接続することが出来るでしょう。しかし車種によってはタンクが細い、あるいは凹凸が複雑等の問題が有り、全ての車種で保証するものでは有りません。バックもアルミか硬質プラスチック製で表面が平坦な物となると選択肢は大分限られてきます。どうしても付けたいところにはベースマウントで接続した方がベターです。また同じ理由でヘルメットにくっつけることも難しいと言わざるを得ません。
自動車はボディやバンパーがメイン
自動車のボディは曲面を多用していますが、カーブがなだらかな為、吸盤の食い付きは悪く有りません。上の写真ではボンネットに接続してみました。この様にわずかに曲面が有っても問題無く吸着してくれます。自動車は塗装で表面が平滑にされており、走行中の振動くらいではびくともしない吸着力です。
ルーフへの接続も簡単です。ボンネットよりも高めの位置に付けることが出来る他、水平方向に自由にカメラを向けることが特徴です。出先で三脚代わりにしてタイムラプスを撮影したりと何かと応用が利きますね。
次にサイドドアにも貼り付けてみました。これはサイドマウントと併用しています。ホイールの動きも入れたい方はもう少し下めにオフセットすれば丁度良くなるでしょう。余談ですが、自動車の場合はサスペンションによる振動の吸収性が高く、ボディに直付けしても動画があまり揺れません。
これはフロントバンパーにカメラを付けてみました。ナンバープレートくらいまでカメラが下がると、動画に非常にスピード感が出てきます。自動車はバイクよりもカメラの位置を下げることが簡単なため、地面スレスレまで下げられます。最近はアンダーパネルが平坦な車も増えてきており、HERO4sessionの様な小型カメラは車の底に付ける用途にもぴったりです。
サイドガラスは特に平坦に作られているため、サクションカップマウントを貼るには最適です。高さを微調整しないとミラーが邪魔になりますが、車載動画としての雰囲気は高くなります。この時、ミラーの角度を調整しておくと、ドライバーの動きも見せることが出来ます。
GoProの作例から学ぶ
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自動車に関しては、GoProとモンスター田嶋の制作した動画が有るので、作例として載せておきました。レーシングカーは簡単に用意出来ませんが、動画の作り方としては盗めるポイントが沢山盛り込まれています。非常に多数のカメラが使用されており、ここに着ければこうなるというイメージを掴むにぴったりの良い作例です。