こんにちは、MOSです。
7月を過ぎると、気温も徐々に暖かいから暑いに変わり始めます。もう箪笥からメッシュグローブを引っ張り出してきたライダーの方も多いと思いますし、これから購入するという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今日はメッシュグローブの選び方など簡単にご紹介します。
プロテクション重視か、爽快感重視か
一口にメッシュグローブと言っても個別の商品によってその特性はまちまちです。
それらを大きく分けると、万が一の際の防御力を重視している代わりに蒸れ易い製品と、プロテクターを少なくし極薄素材で快適性を重視した製品の2パターンになります。
生地を薄くしハードプロテクターの比率を減らせば、良く風を通す為、汗がどんどん乾いていきます。しかし、その分いざ転倒した時にグローブが破損したり、ケガの確率はどうしても高くなります。メッシュの布地はレザーに比べてどうしても転倒に弱いからです。
反対にパンチングレザーの様な分厚い生地は高い防御力を発揮しますが、当然革なので暑いです。素材のみならず、グローブとして耐久度を出そうとすればどうしても仰々しいというか厚手になってしまうことは避けられません。その辺りを考慮し、自分に適切なグローブを選ぶと真夏でも快適なツーリングが楽しめるでしょう。
メッシュグローブの操作性の良さ
これは副次的な効果ですが、薄手になるメッシュグローブは冬用グローブに比べるとアクセルやブレーキの操作がやりやすく、ライディングに一体感を感じやすいのも嬉しい特徴です。
これは冬には難しいので、シーズンオンの夏の時期限定の気持ちよさと言えますね。
インナーグローブも考慮する
インナーグローブと言うと冬の防寒装備というイメージをされる方がいますが、夏用のインナーグローブも存在します。速乾性に優れた生地を使用し、汗がすぐに放出されていく結果、グローブ内を適度にサラッと乾いた状態に保ちます。
インナーグローブの場合、手をすっぽりと速乾生地で覆うことが出来る為、汗を均等に発散することが可能です。レザーグローブが汗臭くなることを防止する観点からもおすすめ出来ます。夏でもレーシンググローブを使用される方には特におすすめします。
具体例を紹介
こちらRSタイチのWRXエアーはプロテクション重視の典型的な例です。
ぱっと見はメッシュ生地を多用し涼しげな見た目ですが、手の甲や手のひらなど随所にカーボンプロテクターを配置し、防御力を高めています。このタイプは内側には当て布を使っているので、風の流入はグリップを握っている時に指や甲から入ってくるものが全てです。
カーボンプロテクターは仰々しいという方には、ハードプロテクターを減らしたもう少しソフトなグローブも用意されています。
ハードプロテクターはどうしても風を弾き返すため、全面メッシュのこちらの方が風は入り込みやすいです。切り返しを付ける事で薄手のメッシュグローブらしい動きやすさも実現しています。
デザイン的にも車種を選ばないベーシックなデザインです。
最後に逆に防御力重視のレザーグローブも紹介してみます。
このタイプは通気性よりも操作性・防御力重視になるのではっきり言って暑いですが、サーキットユースにはこの仕様の方が心強いです。全面レザー生地を採用し、掌や甲、手首にまでプロテクターが配置されています。ポイントはソフト・ハード両方の素材を使い分けることで、動きやすさも担保しているところです。このレベルなら不意の転倒からライダーをばっちり守ってくれるでしょう。