250cc~

GSR400 (GK7EA) (スズキ)

スズキ GSR400

今新車で買える400ccバイクの中で一番刺激的なバイクを探そうと思った時、このGSR400は確実に名前が挙がると思います。高回転型の4気筒エンジン、希少なセンターアップマフラー等スズキが本気で作りこんだネイキッドバイクです。

GSR400 2006-

スズキ GSR400

GSR400の魅力と言えばGSR600ベースの直列4気筒エンジンでしょう。そのGSR600もGSX-R600のエンジンをベースにしている為、詰まるところGSR400に搭載されているエンジンはミドルクラスSS屈指の性能を誇るGSX-R600と繋がっています。400ccに合わせボアダウンされていますが、自主規制撤廃も相俟って12000回転で61馬力を発生させます。これは現行4stバイクはおろか、往年の2st勢にも引けを取らないハイパワーぶりです。ライバルのCB400SFの53馬力よりも大きく数字を引き上げ、走りのネイキッドらしい高出力を実現しました。このくらいになると高速道路での巡航にも余裕が出てきます。ただ出力的には余裕でもカウルの無いGSR400では走行風はやや辛いところが有ります。GSR400のスタイルを崩す恐れが有りますが、頻繁に利用される方はスクリーンの追加もご検討下さい。

随所に見受けられる高性能装備

スタイリング的には弟のGSR250、兄貴分のGSR750よりも大人しめですが、その分GSR400はそのハイパワーユニットに合わせ、スイングアームやフレームといった走行性能に直結する部分が強化されています。車体横を走るフレームはアルミダイキャスト製のツインスパーフレームで高い剛性と軽量化を両立しました。GSR750が鉄フレームであることを考えると、しっかりとしたコストがかけられています。サスペンションはモノショックになり、ネイキッドで良く見られるオーリンズ2本サスの様なスタイルからは敢えて外されています。見た目の豪華さは失いましたが、これはマスの集中化と軽量化を追求した結果です。スイングアームもサブフレームが入った本格的な作りで、同排気量のネイキッドはおろかSSに対抗出来る素養も持った戦闘力の高いバイクです。ここまで書いた通り、GSR400は走行性能追求型の硬派なネイキッドバイクとして設計されています。

中型免許で大型に負けないバイクが欲しい人向け

スズキ GSR400

ひたすら高性能を追求したGSR400は、中型免許の範囲内でも大型に挑める好戦的なパッケージです。またネイキッドでSSに勝ちたいという古くから有るマニアック需要を満たすには最適と言えます。一人でツーリングしている際にも高出力かつ高回転にセッティングされたエンジンが官能的なフィーリングを堪能させてくれるでしょう。また全体のスタイルを旧来のネイキッドから大きく変えてきており、現代風な異形ライトやセンターアップマフラーに魅力を感じる方も多いと思います。

難点を挙げるとすれば、税込み約90万と完全に大型バイクの領域に突っ込んでいることでしょうか…。免許さえ有れば新車でGSR400を買う予算でもっと排気量の大きいバイクが買えてしまうわけでして、たっぷりコストがかかっているのはわかりますが中々難しい価格設定です。CB400SFといい400ccは中型免許の最大排気量だけ有って、かなり品質重視な車両が見受けられます。GSR400の場合、GSR250の様な世界戦略車とも少し事情が違っていまして、どう考えても日本仕様に合わせる形でお金がかかっておりそれが多少に販売価格に反映されるのは仕方の無い所です。しかし大型免許を取得する予定の無い方にはスペック面で最高の1台であることには変わりありません。

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