Canonの誇る1.0型センサー搭載のPowerShot G7 X。持った時の重厚な感じといい、高画質なコンデジとしての確かな存在感を持っています。ブログで使う写真をもう少し高画質に撮りたい方にはこのくらいのクラスのカメラがおすすめです。
G7Xはブロガー向け?
Canonの公式サイトではブロガーの方が実際に撮影した写真が掲載されています。1.0型のCMOSセンサーに光学4倍ズームを付け、液晶も上ヒンジ式と高機能の要素を盛り込まれたG7 X。自分も一緒に撮影するいわゆる自撮りのみならず、狭い環境や無理な姿勢で撮影せざるを得ない時もチルト液晶モードは嬉しい装備と言えますね。サイズは意外と大きく、ポケットに突っ込んでおくのはやや苦しいサイズをしています。レンズの厚みが有り、奥行きはあまりコンパクトではないですね。とはいえ一眼レフに比べれば圧倒的に携帯しやすいわけですが…。ブログで使う為の街中や旅行先のスナップをちょっと高画質で撮るというならG7Xはかなり役に立ってくれそうです。
スペック的にはG7Xはズームも24-100mm相当の光学4.2倍とコンデジとしては使いやすく、ちょっと藪に入らないと撮れない様な被写体を撮影したい時にかなり向いています。明るいレンズで、日陰での撮影もそれなりにこなしてくれます。ただし本格的なズームとなると苦しく、手持ちのRX100と同等かもう少し寄れるかな、といったところ。ズームを調整するコントローラーリングのタッチ感もややチープさを感じる部分が有ります。モード選択のダイヤルなど、操作した時の感触には精密感の様な物がやや欠けているかなという感じです。ただしソフト面の操作性は良好で、出先でも直感的に操作していけます。重量は304gとポケットに収納してもそこまで違和感の無い重量ですね。
表面の処理はハンマートーン塗装され、手触りのよさ、見た目の高級感を演出しています。個人的には下手な革張りよりも余程好印象です。5万円前後という価格を考えても、質感は高い様に思います。
この価格帯はSONYのRX100シリーズと比較対象とされがちですが、少なくとも機能面と使いやすさは負けていない様に思います。Canonファンでなくてもおすすめできるモデルです。
屋外の撮影では綺麗な発色を見せてくれます。フォーカス性能に関してはかなり高く、AFが一瞬で対象物に焦点を合わせてくれるため、苦労知らずです。近くに寄って撮影する場合でも、RX100に比べると楽になっていると感じました。
この日は生憎天候に恵まれず、あまり良い日照条件では有りませんでしたが、暗いシーンでもかなりの対応力を見せてくれます。実際はかなりの暗がりで撮っているにも関わらず、黒つぶれなどは有りません。
これは実際より多少ズームを使って寄っています。1~2m先くらいの被写体ならG7Xのズームでもかなり調整が効かせられるはずです。あまり望遠と呼べるズームを期待は出来ませんが、街中でスナップを撮影していく使い方には十分ではないでしょうか?