ここの所G7X、G9Xと立て続けに使用してきて次はG5Xです。ファインダーや大型のグリップと他に比べて明らかに大きく本格派な佇まいをしています。見た目もコンデジの中ではいかにも高そうです。
バリアングル、ファインダー等の高機能装備
まずカメラ本体の高級感ですが、これは他よりも頭一つ抜けて高いです。液晶の裏面にもハンマートーン塗装が為され、収納時の姿も美しいモデルになっています。手に持った時の質感も高く、377gというコンデジとしては大きいボディが綺麗に収まり安定します。グリップ形状等良く考えられており、手の中で一体感が有り重さを感じさせません。
背面から見た図ですが、可動式のバリアングル液晶とファインダーが目に止まります。液晶部分は可動するだけでなく、しっかりタッチパネルになっており操作も簡単です。バリアングル液晶との組み合わせでどこにカメラを設置しても簡単に操作することが出来るのは非常にGOODです。G5Xはダイアル類も豊富で、ビューファインダーを覗きながらでも快適に操作出来る様に設計されています。これらの機能に1.0型の大きいセンサーを組み合わせて、高い画質を実現しています。
動画は1080pの60fpsと4Kにこそ対応していませんが、静止画の間に使うには十分なスペックです。ストックフォトサイトに送るならここまでのスペックが有ればほぼ問題有りません。
ズームは光学4倍と他と大きな差異は有りません。大きなボディはもう少し寄れそうな見た目をしていますが、この辺り他のコンデジと大きな差は有りません。価格面では、G5Xは2016年現在の市場価格で6万円程とG7XやG9Xと同等か少し上くらいの価格をしています。個人的に「これは他よりも凄く良いカメラだな」と直感的に思えたのはこいつなので、もしご予算され合えばG5Xは断然おすすめです。
難点と言うか、G5Xはもうコンデジのサイズを明らかに飛び越えており、カメラバッグかストラップは必須です。G9XやG7Xならポケットに忍ばせておくことも可能でしたが、G5Xは上着のポケットでもきついくらい大きいです。
対象の花の発色、被写体以外のボケ感等何気なくとっても上手くこなしてくれます。仕上がりよりもフォーカス性能等、撮影時の機能性の高さに感動します。ただズーム倍率4倍はちょっと心許ないですね。もう少しズームが効けばかなり守備範囲が広がるのですが、それを求めると一眼レフになってしまいます。
これもかなり身を乗り出して撮影しています。4倍ズームでは木の上の方に存在する被写体の撮影はかなり難しいです。これももう少し寄れたら…という苦心の一枚ですね。日照条件の良い所ではズームが足りなかったりと、影で苦労しています。背景のボケ具合、被写体へのフォーカス等は文句無いのですが…。
こういう何気ない被写体をもっと魅力的に撮りたいのですが、まだまだ技術不足です。しかし風に揺れる被写体もバチッと撮れるのは流石です。フォーカスの速度も速いですし、もっと高速で動く物も試したくなります。