CBR1000RRのスポーツマインドを受け継いだストリートファイターのCB1000R。他社製ネイキッド程尖ってはいませんが、メトロイド顔で愛嬌の有るデザインをしています。
CB1000R 2007-
CB1000Rはネイキッドバイクですからカウルは最小限に留められています。CBR1000RR譲りの998cc水冷直列4気筒エンジンが大きく露出して存在を主張しています。赤く塗られたフレーム等、ホンダらしいトリコロール配色です。またアンダーカウルが無く、エキゾーストパイプの曲線の美しさには目を引かれます。走行性能のこだわりとしては、CB1000Rでは特にブレーキ性能に重きを置いている様で、フロントに310mmのダブルディスクとABS、リアに256mmディスクブレーキを装備することで、不整路でも正確で強力なブレーキ性能を追求しています。
メーターは三面式の液晶モニターと、無駄の無いCBR1000RRよりもラグジュアリーな雰囲気です。ライトの裏にびっしり詰まったメーター類が豪華さを出していますね。バーハンドル仕様で、ネイキッドらしいアップライトなポジションがフロント荷重を適度に増やし、結果的に軽快感の向上に繋がっています。
CB1000Rでは現行車の中でも珍しい片持ちのスイングアームを採用しています。マフラー側から見た時に、ホイールデザインがとても良く映えますね。この手裏剣状のホイールデザイン自体もGoodです。17インチのアルミホイールで実用面でも軽く仕上がっています。横のマフラーの長さも適切でホイールの美観を損ねません。
マフラーは後のCBR1000RRにも搭載された、エンジン下部にエキゾーストパイプが集まるロースラングエキゾーストマフラーを採用しています。逆三角形の形状は、深いバンク角でもマフラーを擦らない様にと、エンジン下から流れる様にマフラーを伸ばすことで空力特性も優れたデザインです。
エンジンは2007年式のCBR1000RRから頂いています。ということはこのセンターアップマフラー最終モデルからエンジンを貰っているということですね。2007年と言えば、CBR1000RRは市販車レース最高峰のSBKで優勝しています。タイミングが良いのか悪いのか、この翌年にCBRはモデルチェンジしてしまうわけですが…。125馬力/10000回転とフルパワーのCBR1000RRには劣りますが、国内仕様に比べれば多少勝っています。車重は222kgとCBRに比べるとかなりの重量級です。とはいえこの車体を前に押し出すパワーは十分といった感じですね。