ツーリングで快適なジェットヘルメットにスポーツ向けという相反しそうな要素をMIXさせたAraiのSZ-Ram4。見た目に迫力の有るエアロパーツの数々が高速走行時もライダーを支えてくれます。
ジェットヘルメットでスポーツする
SZ-Ram4の帽体はF-1由来の特殊繊維を何層にも張り巡らせたPB-cLc構造で製造されています。それに合わせる緩衝材のライナーも部分毎に強度を変え、事故時の衝撃を効果的に受け止める作りです。
ベンチレーションは額のデルタダクト5、シールドに設けられたブローシャッターより空気を吸入します。数箇所の吸気口から額やこめかみと言った汗の溜まり易い部分を冷やす仕組みです。ヘルメット内へ送られた空気は頭部をグルッと囲むディフューザーType10、側頭部のサイドエキゾーストダクト、首筋のNEノズルを使って排気されます。SZ-Ram4の外見的な特徴のディフューザーType10は、見た目にも大きいダクトがヘルメット内の空気の排出を行いつつ、前方からの風を後方へスムーズに流す整流効果を果たしています。またジェットヘルメットでは風の進入口は大きくなりますが、Araiはシールド可動部にウインドシールエッジというカバーを装着することで不要な風の進入を防ぎ、ヘルメット内の風切り音を減少させています。このディフューザーType10、そしてサイドエキゾーストダクトとウインドシールエッジで滑らかに整えられたフォルムは空力特性が高く、スポーツ走行時でも風で頭部がふらつかない設計です。SHOEIのJ-ForceⅣに比べるとこちらはかなり大掛かりなエアロパーツが搭載されている印象です。
SZ-Ram4の内装は、側面のフィッティングをよりしっかりさせて全体を支える為にパッドの取り外しでライダーの頭によりフィットさせることが可能です。肌に触れるパッド類は汗を素早く吸収し良く乾く冷乾仕様で、ロングツーリング時に大量に発汗しても不快感を感じない様に配慮されています。これらは勿論ヘルメットから外して洗濯することも出来ますから、匂いが気になる方は好きなタイミングで洗濯すれば清潔さを維持できます。
ジェットヘルメットというとツーリングユーザーが利便性を重視して選ぶイメージですが、SZ-Ram4はかなりスポーティなペイントも用意しています。MotoGPライダーのカル・クラッチローモデルまで有るというこだわりぶり。ペイントモデルは充実しているのでガッツリペイントが欲しい方も大丈夫です。
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