RT-33はOGKよりミドルクラスのフルフェイスヘルメットとしてラインナップされています。上位モデル譲りの高い空力性能で、サーキット走行等わずかな抵抗も減らしたい環境で重宝します。
OGKの手頃なスポーツモデル
RT-33では、後頭部周りにエッジが立ったラインを持っていますね。OGKが特許を取得しているこのウェイクスタビライザーが、どの角度から風を受けても綺麗に後方へと流してくれます。サーキットの非常に高い速度でも風の抵抗感が少なく、自由に首を動かせる設計です。ライダーなら走行中に首を軽く回すだけでも空気の抵抗感が大きく変化することを体感で知っていると思いますが、ウェイクスタビライザーはその差異を少なくしてくれます。新設計のSAF-Wシールドは従来より大型のPinlockシートが付属する様になりました。雨の日等シールドが曇り易い状況では、これまでよりも更に広い視界を確保出来る仕様です。それでも曇りが発生する場合は、マウスシャッターを開ければシールド内面に効果的に風が吹き込む構造となっています。
ベンチレーションは前頭部の吸気口から走行風を取り込み、後頭部の排気口を伝って外へと排出される流れです。排気口と一体化したリアベンチレーションフィンはヘルメット後方の乱気流の発生を抑えてくれます。このフィンは見た目のインパクトも強く、RT-33の攻撃的なフォルムを形成しています。
内装には吸湿・速乾性に優れたCOOLMAX素材を使用しています。バイク用品ではグローブ等幅広い用途で使用実績の有る素材ですね。汗の水分を素早く吸収、放出してくれる為、内装の生地はサラッとした肌触りが持続します。RT-33の内装類は全て取り外せますから、定期的な洗濯を行えば嫌な匂いや菌の繁殖を抑えられるでしょう。また眼鏡用スリットが設けられており、視力の都合で眼鏡を愛用しているライダーにもお使い頂けます。
価格的には2万円半ば程の実売価格であり、これはSHOEIのQWEST、AraiのQuantum-J等と同価格になります。OGKらしく国産3社の中では手頃な価格設定です。これらはスペック的にも近く、中でもRT-33はやや棘々しいデザインが目を引くモデルに仕上がっています。勿論MFJ公認モデルですから、実際の競技での使用も問題ありません。
無地の塗装ではメーカーロゴだけが浮いてしまうと考える方には結構派手めなペイントモデルが用意されています。5000円程の上昇でしっかりとしたペイントが入るので、装いのアクセントにもおすすめします。