600cc~

W800 (カワサキ)

カワサキ W800

デザイン的には最先端のカワサキの中で、未だオールドルックを保っている稀有な車種であるW800。空冷エンジン搭載というのもマニア心をくすぐります。

カワサキ W800

スタイル的にはオールドルックなネイキッドバイクで大きな丸目ライトを筆頭に、2眼のアナログメーター、ダブルクレードルフレームと定番要素で固めています。タンクのデカールもクラシカルな雰囲気ですね。リアも敢えてドラムブレーキ仕様で往年のバイクファンにはたまらない内容です。フェンダーを始め、メッキパーツは所々に散りばめていて視覚的にも美しい一台になっています。

 

カワサキ W800

W800は773cc空冷直列2気筒(バーチカルツイン)を搭載しています。先代からボアを5mm拡大したことで773ccに排気量アップしています。ピークパワーは48馬力/6500回転とハイパワー化していく今時のバイクの中ではやや控えめかもしれません。その代わりパワーを得る為の回転数は低く、ストリートが主戦場のネイキッドバイクとしては使い易い特性です。外見的にはバフ研磨とクロームメッキの組み合わせで、見た目の高級感を演出しています。リアへ伸びる2本出しのマフラーも含めて、上品な光沢にまとめられています。車重は217kgと排気量相当の数字です。

 

カワサキ W800

こちらはデザインに修正を加えたSpecial Edition。ベースモデルに比べると全体的にブラックな塗装が多くなり、より渋い一台です。Special Editionではエンジンにブラック塗装が施され、見た目に渋い仕上がりです。ホイールのハブも黒く塗られ、足元に高級感を加えています。大型バイクらしい重厚感という意味ではこれもおすすめです。

 

カワサキ W800

次はW800 Final Editionの紹介です。W800は燃料供給をFIで行っていますが、空冷エンジンでは騒音の問題も有り、ヨーロッパ圏の新しい規制基準をクリアすることは難しかった様です。W800に限らず、既存ラインナップから続々と生産終了がアナウンスされています。カワサキでは生産終了に合わせてこのFinal Editionを発売しました。Special Editionをベースに更にカラーには手を加えられています。まずFIカバーはハンマートーン塗装で塗り分けられ、Special Editionよりもやや華やかな印象となっています。シートもよりツルッとした質感の物に交換されました。タンクのデカール、エンブレムも専用品です。特にタンクのオレンジの塗装は職人の手作業で、Final Editionだけ有って手間のかかった仕上げを行っています。

 

カワサキ W800

こちらはW800のカフェレーサー仕様。専用品のビキニカウルやシート等、ネイキッドの定番カスタムに仕上げられています。メッキパーツも減少し、こちらは少し悪そうな雰囲気にまとめられました。リアシートはシングルシート形状になる為、乗車定員は限られますが、風防の追加で快適性自体は多少よくなっています。純正のアフターパーツとしても供給されていますから、通常のW800にプラスすることも可能です。

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