アクションカメラ市場をGoProと二分する人気のSONY。モデルチェンジの度にどんどん良くなっていき、スペック重視派も納得なカメラを多数製作しています。ただし市場に流通しているカメラの種類が多くなってきており、現状どれを選べば良いのかをざっくりまとめてみました。
まずは現行モデルから
HDR-AS50はSONYのエントリークラスのアクションカムです。エントリークラスと言えど1080pまでの解像度には当然対応していますし、ウォータプルーフケースは水中での視認性も高い平面レンズ仕様、ライブビューリモコンもよりコンパクトな新世代モデルです。2016年8月現在、リモコンなしモデルで2万円弱、リモコン付きでも3万円弱と市場に存在するSONYのアクションカムの中でもコストパフォーマンスがやたらと高く、安くても基本性能のしっかりしたカメラを求める人はぴったりです。ただしGPS機能はオミットされており、スピードメーター等の機能が欲しい方はこれより上位を探すことになります。
今年登場したHDR-AS300。SONYのミドルクラスは、基本的にフルHDを綺麗に撮影出来るカメラと位置付けられています。先行して発売されたAS50の改良点はそのままに、それまでSONYが使用していた電子式手振れ補正から空間光学ブレ補正に進化しました。
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細かいブレが取れて、動画全体がクリアになっています。これが導入されているのは現状、AS300と後述のX3000のみですから、ブレにシビアな動画を制作される方には現行モデルが特におすすめですね。価格的には3万円半ばから4万円半ばとミドルクラスと言えどやや高めです。
FDR-X3000は4K解像度に対応したフラッグシップモデルです。空間光学ブレ補正+4Kというスペック的にも最強の組み合わせですね。また4K撮影時にブレ補正が効くのも大きなポイントです。それまでの4K対応カメラは4K撮影中のブレ補正が効かないものばかりでした。4Kも綺麗に撮影したいならFDR-X3000は高くてもおすすめです。価格5万円から7万円とかなりの高額商品ですが、2Dの4K動画を撮影するなら性能的に申し分有りません。
ただし4K解像度はデータ容量が非常に大きく、32GBくらいはあっという間に使い切ってしまうことと、編集にPCスペックがそれなりに要求されることを考慮すると、画質最優先のユーザー以外はややオーバースペックなのかもしれませんね。
型落ちモデルも検証してみる
先代ミドルクラスのHDR-AS200V。フルHDまでを手堅く撮影出来る中堅モデルでした。GPS機能等SONY独自の売りも漏れなく搭載されている為、今でも十分通用するカメラです。ただし人気の有るカメラの為か、価格は崩れず現在も3万円台で推移しています。
新型のAS300の進化を考えると、リモコン無し3万円以上で購入するのはあまりおすすめできないですね。リモコン付きも3万円ジャストくらいならお得感が有りますが、これの値落ちを今から待つより、AS300の方が先に市場原理の法則で値が下がってくる可能性が高いです。
AS100Vは2世代前のミドルクラスですね。これもまだ市場に残っている状況ですが、AS200Vとの価格差も少なく、敢えてこれを選択する理由という物は見つかりません。AS300とAS200Vで迷うのは有りですが、これに関しては価格の都合上外れます。悪いカメラでは無いですが、今となってはAS200Vの半値くらいが適正に思えます。
とにかく小さいアクションカムが欲しいという方向けなのがこちらHDR-AZ1。発売から2年近く経過しており、スペック的には現行機種より見劣りしますが、縦幅を大きく削ったコンパクトさが魅力です。AS50同様に2万円台で購入出来ますが、このコンパクトさやGPS機能に余程魅力を感じない限りはAS50の方が上手です。1万円台で購入するのが今となっては正しい選択な気がします。
これはAS50が登場する前のエントリーモデルでしたが、現在でも市場に残っています。ただし価格が2万円台とAS50と同等で、それなら新型を購入した方が多くの点で無難ですね。旧世代のウォータープルーフケースやライブビューリモコン等、装備も古くなってしまったAS30Vを今購入する理由は価格が1万円以下等極端なセールにかかっていない限りあまり考えられません。
基本的には最新モデルを購入するのが良い
SONY製品は型落ち品でも値落ちすることが少なく、現行機種と大きな価格差が無い状況です。AS200V等、大きく値を下げればあるいは…と思ったのですが、普通に最新のカメラを購入した方がお得な価格に留まっていました。SONY製のアクションカムは度々モデルチェンジしており、どれがお得か迷いますが、基本的に現行機種を買っていけば問題有りません。