スズキより大排気量のオフロードバイク、DR650SEです。オフロードバイクとしては排気量が大きく、見た目の迫力と高いエンジン性能が魅力です。
スズキより644ccのビッグオフロード
スタイリングとしてはフルサイズのオフロード車らしく十分な重厚感を持っています。クラシカルな角目一灯は正統派オフロードバイクのそれですね。DR650SEのキャラクターとしてはオンオフ兼用でどちらもそつなくこなすタイプに設計されています。
フロントフォークはカートリッジ式の正立フォークを使用しています。正立ですが、素材を薄く加工することでバネ下重量を引き下げた物です。ブレーキはフロント290mm、リア240mmのディスクにNISSIN製のキャリパーを組み合わせています。見た目も迫力の有るマフラーは軽量かつ耐久性の有るステンレスマフラーです。ハンドルガードは標準装備されており、不意の転倒からレバーを守ってくれるでしょう。
DR650SEはシート高885mmと非常に高いのですが、40mm分シート高を調整することが出来、最大で845mmまで下げることが出来ます。ビッグオフということも有り、シートは日本人にはやや高めですね。ホイールはフロント21インチ、リア17インチを装着します。タンク容量が13Lと大容量で、普段使いもしやすい仕様です。車重166kgと250ccクラスと比較するとやや重たくなっていますが、その分エンジンパワーも上昇しており、力強さは十分体感して頂けます。
エンジンは644cc空冷単気筒。ボアストロークは100×82mm、ピークパワーで43馬力/6400回転と中々のパワーです。オフロード車の為、トルク重視でそこまで馬力は高く有りませんが、比較的低速なオフロードから、そこへ向かう高速道路まで幅広く対応するパフォーマンスを持っています。このエンジン唯一のシリンダーにはSCEM(Suzuki Composite Electrochemical Material)メッキシリンダーを使用し、放熱性を高めました。キャブレターはミクニ製のBST40を搭載しています。トランスミッションは5速MTで、ややワイドなギア比を採用しています。
DR650SEはMotomap経由で輸入されていたのですが、現在はラインナップから消えていますね。ちなみにその時の価格は約65万円と大型バイクとしてはかなり購入しやすい価格に設定されていました。空冷であったりキャブレター仕様であったり諸々の規制に引っかかりそうな要素が散見される為、仕方有りませんが、もし見かけたら貴重な一台と言えます。