600ccのヤマハ製スポーツネイキッド、XJ6。MT-07に比べ、こちらは4気筒で多気筒派には嬉しいミドルクラスになっています。
600cc4気筒のストリートファイター
XJ6のデザインは、近代的なストリートファイターのスタイルを取っています。MT-07の塊感有るデザインに比べると、こちらはややコンパクトに見えますね。スイングアームはシンプルな角材を使用していますが、バイク全体がシャープなデザインの為、あまり華奢に見えず適度にまとめています。マフラーはダウンショートマフラーを採用し、マスの集中化に貢献しています。その為、リアホイール周りは非常にスッキリとした印象です。ブレーキはフロント298mmのデュアルディスク、リア245mmのシングルディスク仕様となります。ホイールは5本スポークのキャストホイールに、フロント120/70-17リア160/60-17のラジアルタイヤを装着する形です。フロントはしっかりとした太さですが、リアがやや細いかもしれません。
エンジンは600ccの水冷並列4気筒。ボアストロークは65.5×44.5mmです。ピークパワーは78馬力/10000回転と、大型バイクらしく中々のパワーですね。4気筒の為、高回転まで良く回ります。YZF-R6のエンジンをベースにカムプロフィール等の調整を行い、主な走行を想定する市街地で扱い易く出力特性に変更しています。トランスミッションは6速MT。フレームはハイテン鋼のダイヤモンドフレームです。
4気筒ということも有り、装備重量は210kgとMT-07に比べてもしっかりとした重量が有ります。シート高は785mmとネイキッドバイクらしく低めの数字ですね。大型バイクの中でも足付きは優しい部類です。ポジションも直立気味のアップライトなポジションでライダーの負担を軽減しています。補足として、ハンドルバーは調整式になっており、ポジションを合わせる余地が残されています。元々窮屈なタイプでは有りませんが、自身の体格に合った所に設定が可能です。タンク容量は17L有り、航続可能な距離としてはかなり余裕が有ります。
価格としても75万円と手頃で、最初の大型バイクとしてステップアップしやすいバイクです。一応小振りのスクリーンがメーカーオプションに設定されていますが、ロングツーリングもこなせるバイクを求める方には、カウル付きのXJ6 Diversionがおすすめです。