ビッグスクーターの中でもラグジュアリーな装いのマグザム。バイクフリーク以外にも受けが良く、お洒落なお店に停まっているのも多く見かけます。
マグザム 2010-
現行のマグザムは2010年にモデルチェンジされました。それによって今までのバイクよりもグレードが高くなっています。モデルチェンジ前の車両は2005年に発売されており、その当時の車種と比べてデザイン、基本的な構成は大きく変わっていません。マグザムは日常の足であるスクーターながら爽快な走りを追求しており、乗り心地がさらに向上しています。
ビッグスクーターは見た目に華やかなモデルが多いですが、大柄な車体や重量から普通のスクーターよりも取り回しが難しく、その為ビッグスクーターを敬遠する人も多いようです。マグザムの場合、シートを比較的低い位置に設定して対策しています。これによりエンジンの次に重いライダーの位置が下がり、低重心化のおかげで挙動が安定します。シートも65mmと幅広で、ライダーがしっかりと姿勢を支えることが出来る大きいサイズです。その下のメットインスペース等、積載性も十分考慮されています。フロントトランクやリアトランクも活用すれば、荷物は十分載せることが出来るでしょう。ホイールベースも十分な長さを取られており、高速道路でも高い直進安定性を発揮する設計になっています。
マグザムのエンジンは249cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒です。ピークパワーは20馬力/7500回転、最大トルクは2.2kgf-m/5500回転となっています。ボアストロークは66×73mmと、街乗りに使うスクーターだけあってロングストロークで粘り強い設計ですね。駆動力の伝達はチェーンより静粛性に優れるVベルト式で、自動無段変速で走行中の手間を省いています。タンク容量が14Lと十分な容量を確保されていますから、巡航距離としては悪く有りません。シートの高さは655mmとスクーターらしく低く、女性でも安心です。総重量は見た目通り250ccとしては重めの201kgです。
マグザムは個性派に最適なビックスクーターといえます。今までのビックスクーターとは比べものにならない高級感、外観を備えた人気のバイクです。大きな特徴は、何といっても2人乗りの快適性ではないでしょうか。フロント、リアそれぞれに縦長の低シートが装備されており、座り心地が良くなっています。また滑りにくいクッションを採用しており、座り方の自由度も高い設計です。1人乗り、2人乗りの際の重心位置を改良し、2人乗りでも1人乗りと同じような快適さが可能になりました。このように運転者と後部座席人、それぞれの快適性にこだわったバイクといえます。