リエフより50ccのスポーツネイキッド、RS3 NKD 50。50ccのストリートファイターというのはあまり例が無く、珍しいですね。
50ccクラスのストリートファイター
RS3NKD50はRS3 50からフルカウルを外してバーハンドル化したネイキッドバイクです。車体がコンパクトな為、倒立フォークのボリューム感が効いています。ヘッドライトは角張った異形ライトにして今時な雰囲気を上手く引き出していますね。カラーリングはこのグリーンの他、ホワイトタンクにオレンジのシュラウドが用意されています。
サスペンションはフロントに41φの倒立フォークを、リアにはモノショックを装備しています。スイングアームもアルミ製で軽量な仕上がりです。フレームはスチールのダブルクレードルフレームになっています。マフラーは非常に細い、やや迫力に欠ける感じですが、サイレンサーはアルミ材の使用で軽くしています。ブレーキはフロント300mm、リア220mmのウェーブディスクを採用しました。何気にディスクも交換されており、足回りの高級感を演出していますね。フロントのブレーキキャリパーもラジアルマウントの2ピストンキャリパーで制動力を高めています。ホイールは前後17インチのキャストホイールです。タイヤはフロント100/80-17、リア130/70-17を履いています。
流石に50ccのエンジンですから、横から見るとスカスカな感じは否めません。RS3 NKD 50では、Yamaha-Minarelli製の50cc水冷2ストローク単気筒エンジンを使用しています。出力は公開されていませんが、RS3 50のネイキッド版ですから、同等の4馬力前後と推測されます。キャブレターはdellortoのPHBN16、トランスミッションは6速MTです。車両重量が119kg有り、50ccで動かすにはやや重たいかもしれません。ただし数字そのものは非常に軽量な部類です。燃料タンクは12Lとガソリンがたっぷり入りますから、実用性も十分ですね。セルスターターで始動も簡単になっています。シート高は845mmとネイキッドバイクとして見るとやや高く感じる数値です。一応バーハンドルのおかげで姿勢は直立気味に直されています。普段使いに優しいのは、このNKD50の方です。見た目は50ccとは思えない程スポーツバイク然としていますし、自動車の普通免許でも乗れる敷居の低さが魅力の一台です。