AJPのエントリーモデル、PR3。バリエーションが豊富なモデルで、PR3の名前でオフロードにモタード、125ccから240ccまで排気量も分けて用意されています。
幅広い用途に応えるAJPのエントリーモデル
PR3は元々のバリエーションが多い上に、販売国毎で仕様が細かく異なるので要所要所をかいつまんでご説明します。基本は125cc、あるいは240ccの小排気量オフロード(モタード)になっています。サスペンションはフロントがφ38のフルアジャスタブル倒立フォーク、リアはザックス製のモノショックを搭載します。ブレーキはフロント260mmのシングルディスクに2ピストンキャリパー、リアは220mmに1ピストンキャリパーの組み合わせです。ホイールサイズはオフロードでフロント19インチ、リア16インチ。モタードでは前後17インチとなっています(厳密にはオフロードではリア17インチモデルも有り)。ホイールはどのモデルでも、路面から衝撃が穏やかなスポークホイールを装備します。
搭載されるエンジンは124cc4ストローク空冷単気筒。ボアストロークは56.5mm×49.5mmとなっています。最大出力は12.6馬力/8500回転、最大トルクは0.86kg-m/8000回転です。スペック的にはやや控えめな方ですね。始動方法はセルスターターとキックの併用です。燃料供給には30φのキャブレターを使用します。トランスミッションは5速、フレームはアルミとスチールを組み合わせたクレードルフレーム、スイングアームもアルミ製です。
これが240ccになると、まず出力は20馬力/8000回転と大きくパワーアップします。KLX250をやや下回るくらいの数字で、124ccに比べれば大分非力さを感じづらくなります。トルクも1.83kg-m/7000回転と大きく伸びるので、パワー重視の方ならこちらがおすすめです。車両重量は125ccモデルで102kg、240ccモデルで106kgと極めて軽量なボディとなっています。特に240ccモデルの軽さは素晴らしいですね。シート高はオフロード仕様で840mm、モタードで810mmです。モタードなら車体の軽さも有って、高さもそれほど気にならないかと思います。タンク容量は7Lと小振りなサイズですから、山に入る前にはしっかり給油しておくと良いでしょう。AJPは日本でも取扱われていますが、このPR3は50万円から60万円前後と外車としてはそこまで高い値付けにはなっていません。125ccクラスは市場での選択肢も少ないので、人と違うモデルで差をつけたい方にはおすすめです。