R1200GSで強力なブランドを築くBMWから小排気量のアドベンチャーバイク、G310GSが発表されました。このクラスにはホンダ、スズキ、カワサキと続々と新製品を送り出してきていますが、BMWからも中型免許で搭乗可能なモデルがラインナップに加わることとなります。
BMW製コンパクトデュアルパーパス
見た目はフラットツインのR1200GSよりもF800GSに近い感じにまとめられていますね。デュアルパーパス特有のフロントフェンダーやエンジンを守るアンダーガード等、外見は練り込みつつよりコンパクトに設計されているのが特徴です。リアキャリアを装備し、オプションに30Lのトップケースを用意するなど積載性にも配慮がなされています。ポジションの修正やスクリーンの追加によって、ネイキッドのG310Rに比べるとよりリラックスしたライディングが楽しめるバイクです。その他、ナビに電力を供給する12Vの電源端子等旅の快適装備を揃っています。
サスペンションはφ41の倒立フォーク、リアはプリロード調整機能付きのモノショックを装備し、セッティングはGSの専用仕様に調整されています。ブレーキは前後ディスクブレーキで、ディスク径は300mmと240mm。フロントのキャリパーはラジアルマウントの4ピストンキャリパーで、足回りの装備は豪華な印象です。
またG310GSはデュアルパーパスということで、フロントホイールをオフロードに合わせた19インチに換装しています。アルミのキャストホイールはオンロードでの剛性も高く、オンオフ両方をそつなくこなしてくれます。タイヤサイズはフロント110/80-19、リア150/70-17です。
エンジンは313cc4ストローク水冷単気筒を搭載します。これは先に発表されているネイキッドバイクのG310Rと共通のエンジンですね。前方吸気後方排気のこのエンジンは、フラットツインの様に重心も低く、走行安定性の向上に貢献します。ボアストロークは84mm×62.1mm、圧縮比は10.6:1です。最大出力は34馬力/9500回転有り、オフロードにおける走破性は十分な数字です。最高速は143km/hを記録し、高速道路に乗っても十分なスペックを持っています。
フレームはスチール製のトラスフレームで、スイングアームはアルミダイキャストで製造されています。
シート高はこの手のバイクらしく835mmの高めの数字です。これはネイキッドのG310Rに比べると50mmアップしていることになります。地上最低高を高くしている分、シートも高いです。また車両重量も169.5kgと諸々の装備を追加した分重くなっています。
デュアルパーパスのスタイルは好きだけど大型は重くて…という方にはぴったりな一台でしょう。