BIMOTAが誇るLツイン搭載のネイキッドバイク、DB9。ウインカーが埋設された独特なデザインのシュラウドなど、スーパースポーツのDB8とは趣の異なる攻めのデザインとなっています。
DB8と兄弟となる大型ストリートファイター
ストリートモデルとして設定されるネイキッドバイクは通常マイルドな方向にセッティングされますが、DB9に関してはDB8に負けないスポーツ性能を目標に設計されています。バーハンドル化に伴うポジションの変更、リアシートの形状変更による後部座席の乗車性の向上など、サーキット以外でも楽しみたいライダーに合わせながら、極力走行性能を犠牲にしないマシンとして完成しています。シート高や全長等、車体のサイズ感もDB9はDB8と変わりがありません。
サスペンションはフロントにオーリンズ製φ43の倒立フォーク、リアも同じくオーリンズのモノショックで、購入後のセッティングが可能なオールアジャスタブルになっています。ブレーキはフロントに320mmのダブルディスクとBrembo製4ピストンラジアルマウントキャリパー、リアに220mmのディスクと2ピストンのBremboキャリパーを装備しています。ホイールはOZ製の17インチ鍛造アルミホイールが使用されています。この角度からだと、リアシートカウルの形状変更でナンバープレート取付位置が変更されたことが良くわかりますね。
搭載されているのはドゥカティ製1198cc水冷L型2気筒デスモドロミックエンジン。ボアストロークは106mm×67.9mm、圧縮比11.5:1となっています。大排気量の2気筒エンジンだけあって、ピストンはかなり巨大です。最大出力は162馬力/9500回転、最大トルクは13.0kg-m/8000回転有り、市販のネイキッドバイクの中でも特に高出力な部類ですね。スペック的にはDB8と同等ですが、こちらはやはり街乗りで扱いやすい様に調整が行われています。
BIMOTAが売りとするフレーム部分はニッケルクロームモリブデン鋼を用いたトラスフレームにアルミプレートを組み合わせて剛性を高めたもので、フレーム部分の露出が大きいDB9の方がこの独特な形状をはっきりと確認することができます。