DB8をベースに製作された新型のスーパースポーツDB11。カーボンパーツをふんだんに使った贅沢なバイクですが、特にスーパーチャージャーを搭載したVLXモデルの特徴的な仕様が話題となりました。
過給機搭載のイタリア製スーパースポーツ
カウル形状はマシン全体を大きく包むフルカウルに形状変更された他、DB8の特徴だった縦型2連のヘッドライトは大きな単眼ライトに変更されています。
メーターのデザインはDB8の頃とほぼ一緒ですが、トップブリッジ等細かいところに差異が見られますね。
サスペンションはフロントにDLCコートを施されたマルゾッキ製φ43倒立フォーク、リアにはExtreme Techのモノショックをを搭載しています。ブレーキはフロントに320mmのダブルディスクとリアに220mmのシングルディスクの組み合わせです。DB11はスーパースポーツなので、ブレーキキャリパーは全て制動力とコントロール性に長けるBremboの物が使用されています。ホイールはOZの5本スポークのキャストホイールです。
エンジンはドゥカティ製の1198cc4バルブL型2気筒、TestastrettaⅡが搭載されています。ボアストロークは106mm×67.9mm、圧縮比は11.5:1です。DB11の最大出力は162馬力/9500回転、最大トルク13.35kg-m/770回転で、本家DucatiのSuperbikeと比較しても遜色無い数字です。BIMOTAが売りとするフレームは、クロモリ鋼のトラスフレームにアルミサイドプレートで補強しています。車両重量は乾燥重量175kgに抑えられました。
またBIMOTAはDB11を発表する際、DB11 VLXという別のバージョンを合わせて発表しています。スーパースポーツとして堅実な作りだったDB11に比べるとこちらの仕様の方がやはり注目度が高いですね。
スペシャルバージョンということで、通常のDB11とはカラーリングやカウルの形状を若干変えています。変更点としては足回りがオーリンズのサスペンションになった他、心臓部のTestastrettaⅡにスーパーチャージャーを搭載することで191馬力/9750回転にパワーアップしていることが最大の特徴です。パワーは大幅アップしますが、車両重量はわずか4kgの伸びに留まるため、より強力な加速力を実現しています。
BIMOTAの過給器に対する試みは後のImpetoにも活かされており、大排気量ハイパワーモデルを得意とするBIMOTAからは今後もこうしたバイクが搭乗しそうです。