600cc~

FZ8 / FAZER8 (ヤマハ)

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

従来のスポーツバイクの排気量の既成概念を抜け、扱いやすさとスポーツ走行に十分なパワーを両立させた次世代スポーツとして作られたFZ8。ハンドリングを左右するフレーム等、上位モデルのFZ1譲りで本格的なハンドリングマシンを目指したネイキッドバイクです。

FZ8 2012-

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

デザインはマスフォワードフォルムをコンセプトに、100m走のランナーがダッシュするようにエネルギーが前に放たれる姿をイメージして作られました。スリムになりやすいネイキッドバイクですが、各パーツの張り出しを強めて排気量に見合った迫力を演出しています。FZ8の単眼ヘッドライトは甲冑をモチーフにスポーツバイクらしい鋭い顔つきへと仕上げています。

 

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

サスペンションはフロントにφ43の倒立フォーク、リアにリンク式モノショックを採用しています。街乗り重視のコンフォートな乗り心地から、ワインディングでのスポーツ走行にも合わせられるように前後に減衰特性の調整が可能になっています。ブレーキは専用設計の310mmダブルブレーキディスクと4ピストンキャリパー、リアに267mmのシングルディスクと1ピストンキャリパーを組み合わせて高い制動力を実現しています。ホイールは前後17インチの5本スポークキャストホイール。タイヤサイズをそれぞれ120/70-17、180/55-17としています。

 

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

エンジンはFZ1をベースに779ccにボアダウンした並列4気筒。元を辿ればYZF-R1に繋がるハイパワーエンジンです。1000ccと600ccの中間に当たる800ccクラスでオールマイティに使えるスポーツバイクを作るというコンセプトで調整が施されました。ボアストローク68mm×53.6mm、圧縮比12:1とFZ1に比べるとロングストローク気味の設計になっています。最大出力は106馬力/10000回転、最大トルクは8.4kg-m/8000回転です。

FZ8を設計する段階でセラミックコンポジットメッキシリンダー、鍛造アルミピストン、カムシャフトが専用に設計され、燃料を供給するFIにはサブスロットルバルブ併用タイプが用いられました。φ35のメインスロットルバルブに加え、スロットル開度に応じてサブバルブが開閉し低回転からのつながりの良さを実現しています。

フレームはFZ1用にミリ単位で調節したアルミダイキャストのデルタボックスフレームと同スペックの物が使われています。パウダーコートされているおかげで見た目の重厚感も十分です。ただしシートレールに関してはスチール製となっています。

 

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

ポジションはシートに対しややハンドルの高いネイキッドバイクらしいポジションです。ステップの位置を15mm後ろに、更に10mm高さを下げることでライダーの自由度の高いポジションにまとめています。シート高815mmは大型バイクとしては普通ですが、ネイキッドバイクとしてはやや高めと言えるかもしれません。国内に導入しているプレストではローシートを別に用意することで日本人の体格にマッチする様に配慮がなされています。車両重量は215kgとこのクラスの4気筒バイクと考えればスポーツ性を重視して抑えられている方です。

FAZER8 2012-

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

ネイキッドバイクと合わせて、専用のハーフカウルを装着したFAZER8も販売されました。ヤマハ特有の濃いブルーが適度に盛り込まれたシャープさの際立つカラーリングです。こちらはリアにパニアケースを付けてツアラー的に使うにはより適したモデルと言えます。

 

ヤマハ FZ8 / FAZER8はここが凄い!!

ネイキッドのFZ8に比べるとハーフカウル分の防風性が加わり、よりツーリングで疲れにくい仕様になっています。スクリーン+ヤマハらしい釣り目の二眼ライトが付くので、FZ8とはまたひと味違うスポーツバイクらしいデザインを楽しむことが出来ます。車体のサイズ感などはFZ8と同等で、シートの高さも変わりありません。ただカウルの追加で約4kgの重量増加といなっています。

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