X-MAXシリーズの中でも一際パワフルなX-MAX 400。街乗りでの利便性に優れる125に比べ、こちらはタンデム走行やツーリングシーンでも力強さを感じさせる十分な排気量です。
X-MAX400 2012-
正面のデザインは他のX-MAXシリーズと大差有りませんが、ライトはフロント・リアともにLEDです。スクリーンも高めで、防風性能は高く設計されています。また下位クラスと比べると、シート周りの造形には細かな修正が多数入っています。サイレンサーもクラス相応に大型です。400ccクラスになり、エンジン性能が向上したことで足回りもそれに見合った物に変更されています。
シートはガバッと大きく開閉する仕組みで、その下にはフルフェイス2つ分が収まる広大なラゲッジスペースを確保しています。
またシートには大ぶりのバックレストが備えられ、長時間の乗車を快適に楽しめるように配慮されています。さりげなく添えられたYAMAHAロゴもお洒落な雰囲気です。
車体サイズは全長×全幅×全高が2190mm×780mm×1385mm。ホイールベースは1565mmです。数字的にはX-MAX125とほぼ同じですが、車体重量は215kgとクラス相応の数字です。X-MAX400では軽量化に念頭を置いて、競合であるスズキやホンダに比べわずかに軽く作られています。燃料タンクは14Lの大容量タンクです。
サスペンションはフロントにテレスコピック式正立フォークと、リアにユニットスイング式を採用しています。ブレーキはフロントが267mmのダブルディスクになり、制動力を強化しています。リアも267mmのシングルディスクブレーキです。
ホイールはフロント15インチ、リア13インチのアルミキャストホイール。タイヤサイズは120/70-15と150/70-13の組み合わせです。
エンジンは395cc水冷単気筒。ボアストロークは83mm×73mm、圧縮比は10.6:1です。最大出力は33馬力/7000回転、最大トルクは3.6kg・m/6000回転となっています。X-MAXシリーズとしては最大の排気量なので、高速道路を利用した巡航も想定しています。スポーティな路線を狙っていますが、エンジンスペック的にはライバルと同等といったところです。トランスミッションはVベルト式の無段変速になっています。また現行モデルはユーロ4にも対応し、最新の排ガス規制をクリアしています。