去年から予定だけは有ったのですが、この夏はラッピングバイクを1台作りたいと思っています。そこで愛車の隼のカウルを地道にフルラッピングすることにしました。
自力でフルラッピング
本来フルラッピングならショップへお願いするのが間違いないですが、今回は後学の為に自分でラッピングをしてみることにしました。最初はフロントフェンダーをカーボン化することから始めます。
危うくスタート時の写真を取り忘れるところでした。始めた時はこんな感じです。
純正のフロントフェンダーは3次曲面がきつい上に、隼は特にサイズが大きいです。
このフロントフェンダーは構造上簡単に脱着できなくなっていて、ラッピングぐらいなら装着したままでも平気でしょ、と思って始めましたが余計な手間が増えるので、結局外すことになりました。どの車種でもフェンダーは一度外してラッピングするのがおすすめです。
素材は3Mの1080ブラックカーボンを使用します。(2022年、後継モデルの2080が出ました
サイズですが、フェンダーを一枚のシートでラッピングする場合は1m角くらいのシートが必要です。一枚で仕上げるメリットとしては、継ぎ目がなく、仕上がりが綺麗ということです。特にカーボンは継ぎ目を合わせるのが難しいので、極力1枚で仕上げたいところ。
複数枚で貼るピース構造にするメリットは、シートにかかる負荷が減り、長期間綺麗な状態を保てることです。1枚だと徐々に浮いてくることが有りますが、ピース構造の方はかなりそれを防ぐことが出来ます。
なお、カーボンラッピングには定評の有る素材ですが、通常のシートよりどうしても厚くて固い為、ラッピングの難易度は高めとなります。
まず手始めにフェンダーを上から柏餅状に挟み込み、サイド部分を別パーツ化する3ピース構造で始めました。しかし思っていた以上にカーボン柄のシートは細かい皺が寄り易く、綺麗に貼るのが難しかったので、ここで一時作業を中断。
上の写真は左側が綺麗にいって、右側に皺が残っちゃったんですね。ですから右側を一部切り取っています。今回はカーボンシートということで業務用ヒートガンで火力も上げたんですけどあまり複雑な曲面に一気に貼るのは厳しいと判断し、この段階では更に分割するラインを探っています。
一枚目のラッピングを一旦全て剥がし、今度はサイドから切り崩していきます。
あまり曲面を一度に貼ろうとせず、サイド部分の面積を増やしました。この貼り方なら皺を大幅に抑えることが出来ます。後はセンター部分を貼ればカーボンフェンダーの完成です。この段階でもカーボン柄特有の重厚感が十分出ていますね。
ただしタダでさえでかいフロントフェンダーがマットな質感のカーボンになることで凄いボリューム感になっちゃいました。これではまずいので、また手直しします。
カーボンフェンダー はひとまずこんな感じ
今度はボディ色に合わせ、シルバーとの2トーンにしました。ナイフレステープの処理が甘くてエッジに欠けが出来ちゃったのが惜しい。
単純なストライプ構造ですので、完成までにこれも直すかもしれませんが、ひとまずこの形に仕上げています。実はこのシルバー部分の貼り付けがフェンダーのラッピングの一番難しい所で、固いカーボンシートでここを綺麗に貼るのはかなりの工夫が必要です。
カーボンの後にシルバーのラッピングを行うと作業が楽過ぎです。この2つはシリーズこそ同じ1080ですが、取り扱いが全然異なります。こちらは極薄素材で作業性は非常に高いです。
ホイール周りも合わせてカスタム
後はおまけとしてリムステッカーも貼ってホイール側にも見た目のアクセントをつけてみました。
MDFが出している200円くらいの貼付ゲージが作業が格段にスムーズになる他、失敗も無くなるので価格以上の価値の有るアイテムです。
最後にミシュランのロゴをタイヤマーカーでペイントした段階で今日は作業終了です。仕上げにビバンダム君ステッカーも後日調達したいと思います。
まだフロントフェンダーしか終わってないのですげー疲れたゾ…。パパパッとやって終わり、どころか半日作業でなんとか完成しました。