GoPro(ゴープロ)

GoPro HERO6 Blackはここが凄い!!

HERO6

過去最高画質の4K/60fps

まずHERO6はCPUがより高速なGP1チップに交換されました。処理速度が2倍以上向上し、4K/60fpsを遂にサポートしたのが個人的にも驚いた改良点です。画質面でHERO5からの最大の向上といえるのはまさにこの部分になります。

4K解像度で60fpsに進化したのはアクションカメラ業界でも画期的と言って良いでしょう。ライバルが続々と4K化する中で4K30fpsというのは一つの共通フォーマットとなっていましたがそこを遂に打ち破ってきました。これで4Kの高精細さを保ったまま、早い動きにも強い映像を記録することが出来ます。60fps化されたことでスロー再生にも対応しており、見所で被写体をゆっくり動かす特殊効果も追加されています。HERO6は手振れ搭載モデルですから、車載動画など細かい振動を気にするケースにも使い易いです。
ちなみに従来の4K/30fpsに関しては新たにsuperviewに対応しました。これは気軽に迫力が出せる様になるので、地味にこちらの方が嬉しく感じる方はいそうですね。

また何気に1080pも240fpsに進化しているのがポイントです。1080pに関しては既に古いフォーマットということも有り、どのメーカーもこれ以上積極的に進化させないと思っていたので更にスロー撮影が可能になったのは嬉しいですね。

記録フォーマットにも改良が加えれています。これまではH.264コーデックのMP4ファイルで記録していましたが、HERO6 Blackでは新たにH.265に対応しました。これによって従来のH.264での記録よりも動画のファイル容量を削減することが出来ます。4K撮影時はどうしても動画ファイルが巨大になり、メモリーカードを圧迫していたのでより効率的かつ長時間の撮影をサポートしてくれます。

カメラの筐体の防水性能は変わっておらず、引き続き10m防水に設計されています。マリンスポーツなどでは防水ハウジングを装備するほうが良さそうです。バッテリー容量も1220mAhでHERO5と変わっていません。数時間に及ぶ連続撮影にも耐える容量です。

付属品は粘着式のマウントとバックルが付いていますが、これでは必要最低限の装備で様々なスポーツに対応するにはちょっと難しいですね。実際の使用ではリストストラップマウントなど、自分の好みに合ったマウントを追加で購入することになるかと思います。HERO6そのものは、リモコンのRemoや各種マウントもそのまま使いまわしが効く様になっていますので、市場に溢れるGoPro用マウントが問題無く適合します。

一方で無くなった機能も

HERO6は写真とビデオを同時に記録するVideo+Photoがオミットされた様です。
映像を記録しつつも写真も残せると重宝していた方はいると思うのですが、実際はそこまでヘビーユーザーが多くなかったのでしょうか? 私としては有っても良いとおもっていた機能なので少し残念です。今後は動画からスクリーンショットをキャプチャーするスタイルとなりそうです。

価格は59000円

HERO6 Blackの本体価格は59000円に設定されています。
HERO4 Blackの時代に戻ったといえばそれまでなのですが、最近のGoProはフラッグシップのHERO5でも結構お値打ちな価格になっていたので値段が上がってきているのは単純に残念です。低価格帯にひしめく自社コピー製品と明確に線引きしたかったのかもしれません。

ただ、HERO5が3万円台まで値下がりしているのに比べると、ハイパフォーマンス版のHERO6は結構高めに設定されている様にも見えます。定価的にはあまり差が無いので、今後の売れ行き次第では4万円台くらいまで価格がこなれてくることに期待したいです。

<追記>

HERO6の登場から一月程経ちましたが、HERO6の値下がりよりも早いペースでHERO5の値段が上昇しており、HERO6とほとんど差が無い状態となりました。意外に早くHERO5の市場在庫が捌けた印象です。既に両者の価格差は1万円以下なので、今から購入するならHERO6で間違いありません。

HERO6 Blackはどんな層に向いている?

HERO5の時点で既に4K画質含め十分高画質でしたから、そこからHERO6を選ぶ方はとにかく高画質を追求するか、あるいは商業用に購入する場合はHERO6を買うのが良いと思います。
バイク動画を撮る場合ならどうかと言われると、何もここまでハイエンドな製品でなくても良いかなという気がします。今主流の走行中の動画を撮るモトブログ形式ではそもそもスロー動画を製作する必要は無いので、多少カメラのグレードを落としてでも専用のマイクとレコーダーを揃えるという手も有ります。
逆に最高スペックの動画品質を求めないなら、6万円はちょっと高過ぎる価格帯です。
また高画質に加え、VRコンテンツにも興味が有る方は同時に発売されたFusionが良いでしょう。
最後にGoProの購入を検討されている方向けにタイプ別の一覧を添付します。

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